てやんでえ、ばかやろう!
「そんな年からピアノはじめて、モノになるわけないでしょ?」
「あなたは耳が悪いから、音大は無理よ。」
「あのさー、プロになるには、それなりにルックスよくなきゃダメなんだよ。」
「そもそも、人に習ってる時点で、ダメだってことでしょ?」
「ってか、今さら、一体どこ目指してるわけ?」
・・・etc.etc…
人の夢を打ち砕くことばを放つ人を、”ドリームキラー”というそうです。
思えば、この世は、”ドリームキラー”だらけ。
ドリームキラーがそんなことばを投げ掛ける理由は・・・
自分に夢がないから。
自分はあきらめたから。
あなたに今のままでいて欲しいから。
そしてなにより、なんか言いたくて言っているわけです。
こんなとき、言うべきことばはたったひとつ。
「てやんでえ、ばかやろう」!
しかしね。
心か弱きあたしたち、たいがいの人間は、
そんなことを言われるたびに、
「そっか。そうだよね。うん、わかってる。
どうせ無理だ。きっと無理だ。やっても無駄だ。」
・・・と、自分を納得させる。
いやさ、納得させようとする。
そうして、何年ももやもやした気持ちを抱えながら、
時間を過ごすことになっちゃったりします。
しかしね。
他人の言うことなんか、聞いちゃいかんのですよ。
「は?あなた、人にものを教えてる人なんじゃないですか?」
はい。
でもね、これは、私の信念であり、真実です。
人になにか言われるたびに、
自分の中に生まれる違和感こそを、追いかけるべき。
答えは自分しか知らない。
答えは自分しか見出せない。
他人の言うことは、
あくまで、その人にとっての答えであり、真実です。
レッスンを受けるときだってそう。
ああせい、こうせい、などと言う先生を、信じちゃいかん。
答えは自分の中にあるんです。
あの手、この手で、さまざまなヒントを与え続ける。
四方八方から、質問を投げかける。
ありとあらゆるシチュエーションに放り込む。
どつき倒して、
千尋の谷から突き落として・・・
その人の中で、トラが目覚めて、飛び立っていくのをただ見守る。
トレーナーにできることなんて、そんなもんです。
自分の「やりたい」を、信じる。
信じ倒す。
そっからしか、道は開けないと、
信じ切ったまま、匍匐前進を続けるのです。
—————
◆歌う心とカラダに活を入れる2日間。MTLサマースクール2022。
リアルとリモート同時開催。
◆公式LINE、はじめました。ご質問やお悩みにもお答えしていきます。
ご登録はこちらから。
関連記事
-
-
アーティストたちの「本気度」
プロのアーティストや、その卵たちにとって、 もっとも大切なことは「結果を出すこと …
-
-
声のリハビリ
3月からのライブ・ラッシュに向けて、 朝トレをしているわけですが、 ここ半年あま …
-
-
歌も演奏も一瞬で上達する華麗なる方法
長年にわたり、音楽学校や音楽大学で、 学生のアンサンブル授業を担当してきました。 …
-
-
「先生」と呼ばれたら、自分の胸に問うべき質問。
人には誰にも、その人特有の成長のスピードというものがあります。 小 …
-
-
リモートはコミュニケーションのハードルを上げた。
最近、連日のように受ける側として、 オンラインセミナーに参加しています。 学ぶと …
-
-
「型」か?没個性か?
日本の幼稚園の先生たちは、 「さぁ、みんなでブランコに乗りましょう。」 「次はお …
-
-
「できないこと」は「やらないこと」よりも、ずっとずっとマシ
「いつかやりたい」「いつかやろう」と思い続けていること、いくつありますか? &n …
-
-
カラダをつくる~Singer’s Tips #23~
どんなに歌を練習しても、 肝心の楽器であるカラダがへなちょこでは、 いい音、いい …
-
-
あぁ、あこがれの「ビッチ感」
人にこう見られたい、というイメージと、 実際の自分自身が人に与えるイメージに開き …
-
-
理解できない相手がクソなのか、させられない自分がダメなのか。
誰にも歌を認めてもらえず、 今日辞めようか、 明日ちゃんとした就職先を探そうかと …