『コーラスをするときにこだわる10のこと』
今日の夜は明後日のライブに向けてのコーラスのリハーサルでした。
みっちり4時間かけて、かなり細部までチェックできたと思います。
さて、では、コーラスのリハーサルって、
音を合わせる以外に何をやるのでしょう?
これまでコーラスレコーディングを山ほど、
そして、ツアーサポートやテレビのお仕事などをそこそこやらせていただきました。
たった1人での多重録音ものから、数人〜10人程度のチームでのコーラスまで。
コーラスワークには自分なりに大切にしている部分、
こだわっている部分がいろいろあります。
そうした小さなことの積み重ねが、いい結果を生み、口コミに繋がって、
たくさんのご縁をいただいたという自負もあります。
今日は、自分たちにとってタイムリーというのもあり、
『コーラスをするときにこだわる10のこと』をランダムにシェアしてみたいと思います。
ごくごく基礎的な当たり前のこともありますが、まぁ、覚え書きという感じで。
1.ピッチ感をあわせる
人間の声にはさまざまな周波数の音が含まれていて、それが声の特徴をつくっています。
この含まれるさまざまな音、平たく言うと、声質を整えて、
ハモりやすくしてあげることは、コーラスの基本中の基本です。
2.縦をあわせる
こちらも基本ですが、歌い出しのタイミングや、
ダイナミクスの変化をつけたりするタイミングをそろえます。
特に細かい音の縦、ビートが合っていないと、
スピード感が一気に損なわれます。
3.音の長さをあわせる
レコーディングなどでは常識で、波形レベルで合わせますが、
ライブなどでは甘くなりがちなポイントのひとつです。
音の長さは曲のリズムに大きく影響します。
4.ことばの発音と、そのタイミングをあわせる
とくに英語などの場合、子音を置くポイントや、
二重母音などの音が変化して行くポイントが合わないと美しくなりません。
5.グルーブをあわせる
メロディやリズムの持っているうねりのような表現を、
カラダを一緒に動かしながら、心地よくあわせます。
リズムだけでなく、細かいダイナミクスの変化、スピード感も共有したいものです。
6.音色表現を楽しむ
ここからは、まさにこだわり部分です。
キレイに、上手にハモるのは、時間さえかければ、それほど難しいことではありません。
ダイナミクスだけでなく、音色表現を加え、
それぞれのヴォーカリストの個性を加えていくことで、
ぐっと「他と違う感」が出てくるのです。
7.個々が主メロであるように歌う
個々が主メロであるというくらい、表現をすることで、
印象深い、個性的なコーラスになります。
ただし、縦やピッチには注意します。
8.緩急をつける
スリリングなパフォーマンスで聞く人をドキドキさせることは、
ギターリストやヴォーカリストのだけの仕事ではありません。
スピード感をさまざまに演出して、フレーズの切れ味をアップします。
9.気持ちを入れる
人の声には圧倒的なパワーがあります。
単なるドミソー♪だけで、
聞く人をドキドキ、ワクワクさせられるのは、声だけです。
そこには、心が乗るからです。
すべてのフレーズに思いを、ニュアンスを乗せる。
これはマストです。
10.ダイナミックに歌う
もちろん、曲にも、音楽性にもよります。
これは私のアイデンティティでもあるので、
すべてのコーラスワークに通じるとは限りませんが、
R&Bやロックなどで「合わせに行く」コーラスでは、弱い。
「合わせに行く」のではなく、
「合ってしまった」くらいのムードで思いきり歌うことが大切です。
いかがでしょう?
当たり前のこともたくさんありますし、
反対に、現場によっては、「違う!」とクレームがつくこともあるかもしれませんが。
正解は自分が選び取るもの。
いろいろ試して、自分にしっくりくるスタイルを見つけてくださいね。
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