You can never have too many guitars?
“You can never have too many guitars”
(ギターはいくらあってもありすぎということはない。)
長年の友人が主人にプレゼントしてくれたTシャツに書かれていることばです。
確かに、エレキギターくらい収集癖を刺激する魅力的な楽器は少ないでしょう。
どんなに集めたくても、
たとえば、ドラムのように場所を取るものは、保管場所に困ります。
ドラムをたくさん持つ必要のある人、または持ちたい人は、
倉庫を別に借りていたり、事務所などで保管してもらっていたり・・・
恵まれた環境にいる人でない限り、困難です。
ピアノなどのように値段が張る上に、持ち運びの難しい楽器も、
複数持つよりは、高価なものを1台という方がほとんどですし、
同じようにキーボードも、一度にセッティングできる台数が限られていたり、
持ち運びや保管が大変という理由からか、
それほど大量に所有している人には、なかなかお目にかかりません。
そういえば、管楽器の人は、少数の楽器を大切に使っている人が多い気がします。
管楽器はヴォーカルにとっての「声」のように、
自分のカラダの一部に近いから、
自分のカラダにしっくりくる楽器、「この1台!」を持つものなのでしょうか?
せいぜい、テナー、アルト、バリトンなどのように、違う種類のものを持っているくらい。
まぁ、いろいろ持ち替えていたとしてもわからないのかもしれませんが、
楽器をひょいと担いで、身軽に現場に現れるプレイヤーが多いパートです。
では、同じ「サオモノ」、
ギターと似たような形をしているベースはどうでしょう?
もちろん、プロのベーシストともなれば、
いろいろなベースを持っているものでしょうが、
コレクターと言えるほどベースをたくさん集めているという人は、
そうはいません。
もしかしたら、隠れコレクターもたくさんいるのかも知れませんが、
ベーシストそのものがプレイヤーの中に少ないせいか、
ベースの話題を耳にすることが少ないですし、
ライブの途中で、何度も楽器を持ち替えるベーシストというのも滅多に見ないので、
そんな印象を受けています。
しかし、ギターだけは事情が大きく違います。
ギター所有本数、10本20本は当たり前。
プロともなると30〜50本くらい持っているという人がほとんどで、
100本超えで、最早何本持っているのかわからないというツワモノすらいます。
エレキギターほど、そのルックスのバリエーションが多い楽器はないでしょう。
シロウト臭い表現をすれば、
丸っこいのや、とんがってるのや、歪んでるのや、穴が空いてるのや・・・
それはそれは考え得るありとあらゆる形がありますし、
色も、これでもかとバリエーションがあって、中には透き通ってるのさえある。
通ともなると、シロウト目には全く同じに見えるギターでも、
これは何年モノだとか、
ヘッドの形が違うとか、ピックアップが違うとか、ロゴが違うとか・・・
わからない人が聞けば、”SO?”(だから?)と言いたくなるような、
微細な違いを熱く語ってくれます。
集めるほどに欲しくなって、もっと、もっとと欲求が高まるエレキギター。
罠ですなぁ・・・
「なんし、音が1本1本、全然違うんだよ」
とは、ギターリストのみなさんのおことば。
う〜ん。私だって、ストラトとレスポールの音の違いくらいはわかりますが、
たとえば、(写真にも写っている)緑のストラトと白いストラトの音の違いは、
私レベルの耳ではよくわかりません。
ちなみに、いいプレイヤーほど、
「どの楽器弾いても、結局、あの人の音になるんだよね」
と言われているもの。
何十本ギターがあっても、腕は2本なんですけどねー。
今日の結論。
“Yes,you can!” (^^)
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