『あなたはどれ?ミュージシャン 4つのタイプ』
長きにわたり、さまざまなミュージシャンと交流する中で、
ミュージシャン、音楽を志す人は、
音楽との関わり方において4種類に分類されることに気づきました。
今日は、例によって、非常に乱暴に、独断と偏見に基づき分類した、
『あなたはどれ?ミュージシャン 4つのタイプ』をお届けします。
【Type 1】音楽愛好家系
とにかく音楽が好き。
好きなアーティストを研究して、
そのアーティストのルーツにさかのぼって、出会ったアーティストにまた心酔して。
CDもどんどん聞くし、雑誌も読むし、
とにかく音楽に浸っていることが幸せ。
愛する音楽を自分の演奏で再現したくて、
楽器をはじめて、バンドをはじめて、ライブをがんがんやって・・・。
サウンドなどに深いこだわりを見せる、
マニア的傾向の強い人も多く、
自分自身でクリエイトしようというところまで行く人もいます。
【Type 2】 職人系
音楽ももちろん好きだけど、
楽器を弾くこと、上達することに、よりフォーカスしている、
職人系の人たち。
できないことがあることが悔しくて、できるようになるまで徹底的に練習する、
完璧主義で、常に上を目差す、と言う面で、体育会系とも言えるでしょう。
自分自身を磨きあげ、理想の形に近づけていくことに喜びを感じるので、
基礎練習や日々の鍛錬を欠かしません。
ライブなどには徹底的な準備をして挑むタイプでもあり、
自分自身のプレイはもちろん、
他人のプレイに対してもシビアな態度で接します。
不完全な演奏などに、拒否反応を示す場合もあります。
【Type 3】アーティスト系
音楽が大好きで音楽にのめり込んで・・・というよりも、
自分を表現する手段として、音楽を選んだ人たち。
曲をつくったり、詞を書いたり、とクリエイトすることが喜びです。
研究したり、参考にしたりする以外では、
他の人の音楽はあまり聞かない人が多いのが特徴です。
練習なども必要最低限。
職人系の人のようにストイックにがつがつ練習するようなことは苦手です。
練習を強要されることに苦痛さえ感じます。
自由なライフスタイルで、気ままに次々と詞や曲を次々生み出したり、
自分の作品を聞くことが大好きです。
【Type 4】パフォーマー系
人前でパフォーマンスしているときが最も幸せ。
人前に出るのが好きで、誉められることが大好き。
パフォーマーとしての総合力を高めることにフォーカスしているので、
ルックスを磨いたり、ファッションにこだわったり、
パフォーマンスにダンスなどの要素を取り入れたり。
人に楽しんでもらいたいというエンターテイナー的要素の強い人や、
とにかくカッコよく見せるための演出に徹底的にこだわる人もいます。
多くが外交的で、精力的。そして楽天的。
とにかく自分をアピールしたいため、
SNSなどに積極的に取り組むタイプでもあります。
いかがでしょうか?
ステレオタイプのような人もいれば、
時代によって、時期によって、もしくはその時々の気分によって、
関わり方が変化する複合型の人もいるかもしれません。
複合型なんだけど、どちらかというと、このタイプ、という人がほとんどでしょうか?
ミュージシャン同士や、
指導者と生徒のコミュニケーションがうまくいかない要因のひとつとして、
この「音楽に求めているものの食い違い」があります。
相手の考え方や言動を理解できない!と、腹を立てたり、呆れたりする前に、
自分自身と相手との「違い」を分析することで、
コミュニケーションの糸口がみつかるかもしれません。
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