バンドのはじめ方。基本の「き」。
初開催したBootCamp、若干20才の女子が参加してくれました。
初日の講義中、うんうんと頷いたり、盛り上がったりする同期の中で、
しーんと、表情も変えずにただじっと座っていた彼女。
「期待外れだったのかな?」「楽しくないのかな?」などと、気を揉んでいたのだけど、後に、彼女はひどく人見知りだっただけで、実は、レッスンをとても楽しんでいたのだと知ります。
しかも、何回目かの講座でレパートリーを歌ってもらったら、びっくりするほどエネルギーあふれるいい声!
自己表現が不器用な分、道筋を見出すとドカンと力を発揮できる人なのだと、腑落ちしました。
「バンドやった方がいいよ。絶対いいボーカリストになるよ」
そういうと、彼女は嬉しそうに、そしてちょっと困惑したように、
「できたらいいですよね。でも、まわりにそういう人がいないから」
と言います。
高校時代がコロナ期にすっぽりとかぶった世代。
多感な時期に、学校に行く機会や友達との出会いがなかったら、そりゃ、自己表現にとまどうのはあたり前。
それにしても、そっか、バンドって、どうやってはじめるんだったっけ?
〜バンドのはじめ方。基本の「き」。〜
【Phase 1】「バンドやりたい!」と言いまくる
「バンドをやりたい」と思っている人は、どこにでもいます。どこにでも、です。
とにかく口に出さなくちゃはじまりません。
恥ずかしいのは、最初だけ。
言い続けていると、同じ思いの人と、次々出会えるものです。
友達を紹介してくれる人も出現します。
口に出さなきゃなにひとつはじまりません。
まず、声にだす。行動する。ここからです。
【Phase 2】バンドマンが集まるところに足繁く出かける
環境を変えれば、音楽に詳しい人、バンドをやりたいと思っている人に出会える確率は大きく変わります。
女子校時代、バンドをやりたがったのは同級生400人のうち、なんと10人もいなくて、本当にウンザリしたものです。
一方で、当時交流の深かった男子校の文化祭では、ワンフロアすべてがライブハウスのようになってて、各教室に何バンドもが出演していて。
そこで出会った仲間たちには、本当にさまざまな経験をさせてもらいました。
あなたのまわりでバンドマンが集まるところはどこですか?
まずは、チェックすることからはじめましょう。
【Phase 3】「バンド軟派」する。
これはと思った人に、「一緒にバンドやらない?」と声をかけることを、「バンド軟派」と言っています。(あれ?これは「あたし語」か?)
勇気は要りますが、これが、新たな扉を開くジャイアントステップになり得ます。
高校時代のある日、「弟の同級生のお姉さん」という子から、いきなり電話がかかってきました。
なんでも母親同士で、「うちの娘、ギターばっかり弾いてて」という話で盛り上がったとか。
別の女子校に通っていた彼女も、私と同じように、学内に音楽やっている人が少なすぎて、常にフラストレーションを感じていたそう。
会ったこともない人に「遊びに行ってもいいですか?」と、いきなり電話口で言われて、面食らった私。「今度、ぜひ」というと、「それは具体的にいつ?」と食い下がられて、ひっくり返りそうになりました。
押し切られて、やむなく日程を決め、うちでギターを弾いてもらったら、あんなに練習をしていたはずの自分が情けなくなるくらい上手くて、絶対音感もあって、ジャズピアノまで弾けてという、いわば天才系の人。
彼女とは、そのまま一緒にバンドをはじめることになりました。
すごい人というのは、こういう「押し」がある。
ちなみに、その彼女は、今も一線で活躍する音楽家です。
出会う前から、「へたくそだったらどうしよう?」「性格が合わなかったらどうしよう?」などと心配していたのでは、一生なにもできません。
SNSに軽く書き込みすることからはじめてもいい。
飲み会で、軽く話しかけてみるのでもいい。
とにかく、1歩踏み出しましょう!
【Phase 4】アンテナを立てまくる
私が学生当時、未知なるバンドメンバーを募るには、2つにひとつしか手はありませんでした。
雑誌の「メンバー募集欄」に募集を載せる。
スタジオや楽器店に「メンバー募集」の張り紙をする。
出会いを求めて雑誌のページをめくったり、メン募のチラシをあれこれ見たり。
現代も、ツールこそ違え、やっていることは同じですね。
「これは!」と思ったらコンタクトを取ってみる。
会いに行って見る。
一緒にスタジオに入ってみる。
正直、メン募で素晴らしいメンバーに出会える確率は限りなくゼロに近いと言っても過言ではないですが、それでも、勘を磨くのには大いに役立ちます。
そこから思いがけない出会いに発展することもあり得ます。
ただし、特に女子は、身の安全には充分気をつけて。
信頼できる大人や友達に相談しながら行動しましょう。
こんなことを書き添えなくちゃいけないなんて、嫌な時代です。
【Phase 5】音楽系の学校やサークルに入る
もちろん、これが一番手っ取り早い。
でも、ベストとは限りません。
学校によって音楽的傾向に偏りがあるし、必ずしも、質の高い生徒がいる学校ばかりとは限りません。勉強が苦手だからという理由だけで音楽系の学校に通うという人も、学校に入ることで安心しちゃって遊びほうけている人もたくさんいます。
サークルなら、出入りは楽ですが、「学校」に入ろうと思うなら、まずはじっくり見学するなど、徹底的なリサーチはマストです。
何かを変えたいと思ったら、声に出すこと。行動すること。人と関わること。
この原則はいつだって一緒です。
エネルギー回していきましょう!
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