「コネ」のつくりかた、教えてくださ〜い!
2017/05/13
音楽業界にコネが欲しい!
少しでもたくさんの業界人と知り合いたい!
仕事や縁は人が運んでくれるものである以上、
そんな風に思うのは、音楽で生活をして行こうと思う人なら、
当然のことです。
「コネ」とは、
「便宜・利益が見込める人・組織との親しい関係のこと」(by日本語俗語辞書)。
アマチュア時代、右も左もわからずに、
どうやったら業界人と知り合えるんだろう・・・と、
苛立つ気持ちは、痛いほどよくわかります。
そんなとき、藁にもすがる思いで・・・
オーディションに応募する。
事務所やレコード会社に音源や資料を送る。
ライブやコンサートなどを見に行って、
その場で、自分のCDやプロフィールを配る。
「プロへの道が開ける」という謳い文句の音楽学校に入学する。
プロの弟子やローディーになる。
「○○さんに紹介してよ!」と友達のコネを頼る。
「プロになりたいんです!よろしくお願いします!」と
出会う人に言いまくる。。。
などなど、次々と試みる人たちがいます。
もちろん、行動することには絶対的な力があります。
どれも、チャンスがゼロというわけではありませんから、
家で、ニートしているよりは、100倍も建設的な努力です。
いろいろ試しているうちに、道が開ける人もいますし、
より、現実的な方法を模索する助けにもなるでしょう。
しかし、ここで、今一度、考えてみるべきことがあります。
それは、「準備はできているか?」ということ。
すなわち、
それなりのクオリティの演奏ができるのか?
いい歌が歌えるのか?
ある程度、人の心をつかむだけの曲を書けているか?
人の目を奪う、耳を奪う、何かを用意できているか?
そういった準備もできていないのに、
やみくもにデモをオーディションに送ったり、
事務所に送りつけたりすることは、
「モデルのスカウトがたくさんいる」という噂の原宿の通りを、
イケてないルックスで、行ったり来たりするのに似ています。
どんなに頻繁にスカウトの人の目に触れても、
目立てなかったら、絶対に声をかけてもらうことはできません。
どんなに有力な人に紹介してもらっても、
業界人の知り合いが何人できても、
パフォーマー、ミュージシャンとしての自分自身をアピールできなければ、
誰からも誘われませんし、
お仕事をもらえたり、人間関係が広がったりすることもないでしょう。
いつでもどこでも顔を出す、
彼氏、彼女のできない、「いいやつ」になってはいけません。
それより、なにより、
まず、今、置かれた状況の中で、いかに目立っていくか、
立っていくかを、頭が痛くなるほど考えるべきです。
本当にいいものなら、人は必ず、誰かに話したくなる。
おもしろいヤツなら、紹介したくなる。
大事なのは、「コネ」より、「口コミ」なのです。
学校に出入りしている先生が、自分の仲間に紹介したくなる。
ライブハウスで、次々いろいろな人に声をかけられるようになる。
「デモとかないの?」と聞かれるようになる。
どんどんバンドやライブに誘われるようになる。
噂を聞いた誰かに声をかけられる。。。
自分のクオリティが高まれば、
まわりが自分を放っておかなくなります。
行動するなといっているわけではありません。
小さな世界で満足しろと言っているのでもありません。
ただ、
闇雲に、コネ、コネ言う前に、
やれることは、まだまだたくさんあるんじゃないか。。。
明日12時頃発行の、およそ1ヶ月ぶりになってしまったメルマガno.118では、
私自身の経験を元に、『業界でコネが広がるリアルな方法』をお届けしようと思います。
バックナンバーも読めますので、よろしければ是非こちらから登録してくださいね。
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