大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

自分の声をディスるな!

   

「自分の声は、好きですか?」
講演会やセミナー会場で、そう質問して、挙手をお願いしても、
「好き」と答える人は、ほとんどいません。

 

20代~50代の男女各100人、800人を対象にのど飴のカンロが2011年に行った「声に関する調査」によれば、
自分の声に自信がある人は僅か26.6%。

およそ70%以上の人が、「自分の声が好きではない」と答えたと言います。

 

さて会場のみなさんに、理由を尋ねると、

「好き」という人は、「なんとなく」とハッキリ理由が言えないのに対し、

 

「嫌い」という人は。。。

 

こもっている。

キンキンしている。

濁っている。

小さい。

すぐかすれる。枯れる。

高すぎる。

低すぎる。

ガラガラしている。

おばちゃんみたいな声だと言われる。

かすかすする。

息漏れがする。

よく聞き返される。

 

・・・などなど、

かなり詳細で、
しかもバリエーションに飛んでいます。

 

 

しかし、

「じゃあ、みなさんが思う理想的な声って、どんな声ですか?」と聞いても、

具体的にいい声の人の名前を挙げたり、特徴を言えたりできる、
「いい声」のイメージをくっきり持っている人は非常にまれです。

 

さらに言えば、自分の声が嫌いだからと、
声のことを調べたり、ボイストレーニングを受けたり、
誰かに相談したりと、具体的な努力をしている人も、
びっくりするほど少ないのが現状です。

 

もしもあなたが、

「私ってデブ!」
「俺ってイケてない!」
「あぁ、自分の姿なんか、鏡で見るのも嫌〜〜ぁああ!」

 

と自分の容姿の悪いところを気にして、
いつもいじいじしているのに、

鏡も見ない、体重計も乗らない、
お菓子でも何でも食べ放題、

服装もメイクもヘアスタイルも一切かまわない、
なんなら、お風呂もろくに入らないような人に出会った時、
どんな風に思うでしょう?

 

「どうして自分を変えようとしないんだろう?」と、思いませんか?

 

多くの人が、「声は生まれつきのもので、変えられない」という迷信を信じています。

 

そういうことは、自分の「生まれつきの声」を知ってから言って欲しい。

 

赤ちゃんの泣き声が、発声が、どれだけ完璧で、

赤ちゃんの声が、どれだけ近所迷惑なくらいよく響いて・・・

そんなことを思い出せば、
自分の声のポテンシャルを信じられませんか?

 

私は、いつも、いつも、
口が酸っぱくなるほど、そして、声を大にして言っています。

 

「みんな完璧な、いい声が出るカラダを持っています。
いい声じゃないとしたら、それは、持ち主のせいなんです!」

 

せっかくのフェンダーも、価値のわからない原始人に渡せば、
獣を狩る道具かなんかにして、たちまち壊してしまうでしょう。

スタインウェイだって、ドラ猫に弾かせれば、ただの騒音を出す道具にしかなりません。
 

そして、「いい声」のコツは、ほ〜〜んとに、ちょっとしたことなんです。

 

そろそろ、自分の声のよさに、気づいてあげてくださいね。

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 - 声のはなし

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