「誰にでもできること」を「マネできないレベル」にする唯一の方法
どんなことでも、続ければ必ず上達します。
これには疑いの余地はありません。
楽器でも、歌でも、スポーツでも、料理でも、習字でも。
練習するほどに下手になったという話を聞いたことは一度もありません。
時間をかければ、必ず、それなりの成果は得られるものなのです。
では、そうして、「練習すれば誰でもできること」を、
「他の人にはマネのできないレベル」にまで上達するにはどうしたらいいのでしょう?
10年20年続けていても趣味のレベルで終わる人と、
一流のレベルまで昇華される人はどこが違うのでしょう?
『10000時間の法則』という考え方があります。
「どんな業種や分野でもトップレベルになるためには、
10000時間集中して取り組む時間が必要である」という説で、
マルコム・グラッドウェルという世界的なベストセラーの著書で紹介され、
一躍話題になりました。
「単にやっているだけ」ではなく、
「試行錯誤や分析をともなう、集中した」10000時間。
この10000時間を、ひとつのものごとに捧げることができれば、
その分野の一流になれるというのです。
では「10000時間」って一体どれくらいなのでしょう?
情報集めでググっていたら、10000時間の計算ができるというサイトを見つけたので、
早速計算してみましょう。
たとえば1年365日、1日の休みもなく取り組むとして、
1時間取り組むだけだと、27.4年!!!
2時間で13.7年!
3時間がんばっても9年以上!!!!!!
Oh,no…と思った若者は多いのではないでしょうか?
「それじゃあ、オレ、40才になっちゃう。。。」
じゃあ、なぜ、世の中には若くして成功する人がいるのか?
若いくせに、誰にもマネのできないレベルまで上り詰められるのは、
一体なぜなのか?
いつものように、あくまでも、一部の天才は脇において、
そんな風に考えてみれば、答えは実にシンプルです。
「誰よりも集中して、毎日何時間も取り組んでいるから」です。
こども時代に音楽に目覚めて以来、寝ても覚めても、音楽のことばかり考えていた。
勉強も遊びもそっちのけで夢中で楽器の練習をしたり、
レコードを聴きあさったり、寝る間を惜しんで曲作りに没頭したり。
暇さえあれば、一流プレイヤーの演奏や曲作りを研究し、分析し、
あらゆる情報を求めて、雑誌や本を読みあさった。。。
若くして一流と呼ばれた音楽家たちのこども時代のストーリーは、
多かれ少なかれ、こんな感じです。
友達が勉強している間も、ゲームしたり、遊んだりしている間も、
とにかく頭の中は音楽でいっぱい。
常になにか新しい発見はないか、一歩でも前進できないかと試行錯誤している。
これって、先日書いた「オタクの話」を思い出しませんか?
さて、では、彼らは一体何時間を音楽に費やしたことになるでしょう?
学校で仕方なく(?)授業を受けている時間がだいたい7時間として、
こどもだから睡眠時間を8時間確保、
さらに生活に必要な時間などを3時間ほど差し引いて、
それでも、なんと6時間もの時間があります。
6時間取り組めば、4年半で一流になれちゃうんです!!!!
おぉ〜〜。すごい。あっという間やぁ。。。
たとえ、本当に集中できた時間は3分の2ぐらいだったとしても、
7年弱あればひとかどの音楽の達人になれている計算です。
10才から7年半といえば、まだピチピチの高校生。
高校時代から誰よりも楽器がうまかったという人たちは、
結局、こうやって時間を使っているのですね。
時間があるとか、ないとかいうことは全く問題にはなりません。
まして、学生であれば、自分の時間を徹底的に分析すれば、
必ず1日平均6~8時間の時間は捻出できるものです。
要はやるか、やらないか。
やりたいか、やりたくないか。
それに尽きるのかもしれません。
最後に、誰もが天才と呼ぶ、あのイチロー選手の名言を。
「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうだと思う。」
まずは10000時間を捧げる覚悟なのです。
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Comment
まず長く続けることができることを誇りに思うべき。
はい。長く続けることができることが才能なのかもしれませんね。
昔からの格言は、やはり永遠の真理を言っていたんだなぁ。
「石の上にも三年」
つつか
初めまして。
いつも、ブログを読んでいます。
今回の『10000時間の覚悟』は、「続けることが大事」だと。
あらためて、目が覚める思いです。
ありがとうございます!