「一生うまくならない人」
2015/12/20
いろいろなところで、「歌は誰でもうまくなる」と書き続けてきました。
今でもそれを信じているし、
それを実現するために、また、みなさんにも信じてもらうために、
日々さまざまなチャレンジを続けています。
そんな私が「一生うまくならない人」の話をするなんて、
ちょっと矛盾していると思うでしょうか?
残念ながら、「一生うまくならない人」というのは存在します。
それは、ずばり、
自分の歌がきちんとジャッジできていないため、
自分はちゃんと歌えている、最高にうまいと思っている人です。
つまり、そこで終わってしまっているのです。
自分の歌が最高と思える人には2種類しかいません。
本当に最高か。
てんでわかってないか。
この2種類です。
人間性にも同じようなことが言えますね。
自分は最高にいい人間だと思っている人・・・
そんな人にも2種類しかいません。
本当に最高か。
自己評価が高すぎるイタい人か。
ちょっと脱線しました。
自分の歌を客観的に聴き、的確に判断する能力、
すなわち、センスを磨くことが、歌の上達には不可欠なのです。
ちゃんと歌えているかどうかがわからないことが問題なのに、
その問題にすら気づけない。
それが最大の問題です。
そこに気づかない限り、何年歌っても、絶対にうまくなりません。
周囲が思うように自分を評価してくれないときは、
何か理由があるものです。
勇気を出して、辛口な人の意見を求めることも大切ですね。
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