大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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業界人やプロと出会うためにやるべきこと

      2015/12/20

プロミュージシャンとバンドやりたい、
業界の人とお近づきになりたい・・・

そんな風に思いながら、
実際にはどうしたらいいのか、何をしたらいいのか、わからない。

アマチュア時代、そんな悩みを抱えていました。

一方で、業界人や、プロミュージシャンの知り合いがたくさんいて、
気がついたら、本人も「プロ」を名乗っていた、という、
要領のいい友人もいました。
何が違うのかなぁ。
やっぱり、私はプロに向いてないのかなぁ。
ルックスが地味だからなのかなぁ。
運がないのかなぁ。
それとも、人付き合いが下手なのかなぁ。。。

 

ありがちな「やさぐれ期」を通り過ぎて、
やがて、私にも、ひとり、また一人と、
そんな業界のお友達や、プロのバンド仲間ができるようになります。

 

そうした出会いは、交際相手との出会い方に似ています。
偶然の力は、もちろん大きいけど、なによりも、
その「偶然」を引き出す、自分自身のマインドの転換や、
行動そのものに鍵がある。

ただ単に、待っているだけ、やさぐれているだけでは、
何一つ変わりません。

これまでの自分の、また友人たちの出会いを振り返って、
「業界人やプロと出会うためにやるべきこと」をまとめてみました。

 

1. プロの出入りする場所に、自分も出入りする

もっとも出入りしやすいのは、いわゆる「学校」です。
そこには確実にプロがいます。
そして、月謝を払う以上、こちらはお客さん。
どんなプロだって、お客さんにはきちんと相手をしてくれるものです。

しかし、多くが、学校に入り、
「プロと知り合いになる」だけで満足してしまう。
そして、結局、生徒同士、友達同士で群れてしまう。

先生と生徒という人間関係を飛び越えられないと、
なかなか次のステージにはいけません。

認めて欲しい先生に巡り合ったら、
とにかく、その先生の出入りするライブハウスなどに出かけてみる。
バイト代なんか度外視で、「お手伝いさせてください」と申し出る。
授業以外で、自分から先生に積極的に話しかけてみる。

先生も人間。
そんなことの積み重ねで、距離感が少しずつ縮まっていくものです。

ただし、そういう関係性が苦手な先生もいます。
単にうざがられるだけという場合もあるので、その辺は臨機応変に。

 

もうひとつは、プロの演奏するライブハウスに出入りするという手があります。

しかし、こちらの場合、毎回ライブに行くだけでは、
単なるファンとして扱われる可能性大です。
一度「ファン」と認定されてしまうと、
なかなか次のステップに進めません。

共通の知り合いを通じて、紹介してもらう。
ライブ後の打ち上げなどに、顔を出して、まずはおとなしく、
相手に認知されるまで根気強く通う・・・・時間がかかるようですが、
これが一番確実だったりします。

そうこうするうちに、そこで知り合った別の人を介して、
知り合いの輪が広がったり、
ひょんなことから、お仕事の話に結びついたりするのです。

そういうものです。

 

2. 業界人やプロの友達がいる人と、知り合いになる

人は人とはつながっています。

知り合いを6人介せば世界中の人とつながれるという説があるようですが、
業界の中は、2人も介せば、くるりと一周するくらい狭い。

業界人やプロの友達が数多くいる人と、友達になれば、
自分も、その人の友達と友達になれる可能性は広がります。

ただし、「◯◯さんと友達なんでしょ?紹介して!」というのは最悪です。
その人からも確実に呆れられます。

もっとも大事なのは、
誰かに紹介してもらえるような自分クオリティを持つことです。

 

3. アンテナを思い切り立てて、アクティブに行動する

情報は、利用しない限り、ポストに投げ込まれるDMと同じ。
単なるゴミと変わりません。

オーディション雑誌を買っても、応募しなければ、単なるゴミです。
勉強会やパーティーのチラシも、
メンバー募集の広告も、申し込んだり、先方に連絡をしたりして、
初めて価値が生まれるのです。

ボイトレにくるアーティストたちのデビューの経緯は、
8割がオーディションやコンテスト。
後の2割が業界内の口コミ、紹介です。

私の場合も、楽器店に無断で貼ってあったメンバー募集のチラシを見て、
一本の電話をかけたことが、
大きく人生を変える出会いにつながりました。

行動してみる。
電話代以上に失うものは、何もないんです。

 

 

さてさて、今日も長文になりました。

できることはたくさんありますが、何より大切なのは、
相手が感動するような自分のクオリティを育てること。

それに勝るものはなにもありません。

自分のクオリティの育て方・・・
まだまだ書かなくちゃいけないこと、
書きたいこと、たっくさんありますね。
ありがたいことです。

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 - プロへの突破口

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