大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

『悩めるリーダーの羅針盤』

      2019/08/17

美崎栄一郎さんは、本当に優れたリーダーだと常日頃思っています。

私はロッカーなので、お世話になっているからとか、
献本いただいたからとかいう理由で人を持ち上げることは苦手です。
つまり、心の底から思っているわけです。

なぜそう思うかというと、
いわゆる“リーダー”らしくないからです。

偉ぶらない。
かっこつけない。
「俺は忙しい」「俺はすごいんだ」という顔をしない。

むしろ、いつ会っても楽しそうで、
親しみやすい。一緒にいると本当に楽しい。

それでいて、周囲の気持をがっちりつかみ、
美崎さんがなにか事を起こすなら、喜んでお手伝いしますっ!という人が、
日本全国津々浦々、腕まくりをして待っています。

誰だってそんな風になりたい。
いったいどうしたら、あんなスーパーな人になれるんだろう???

その秘密が、この『悩めるリーダーの羅針盤』に書かれていました。

写真
いつものように、するする読める文章の心地よいリズムと、
科学者らしい視点と論理的な展開。
その中に、ちりばめられた「再現性のある」ノウハウの数々。
さすがの1冊です。

人にものを教える仕事というのはリーダーシップを発揮することに他なりません。
そして、ものを教える人間に求められる資質は
この本に書かれているリーダー同様、時代と共に移り変わっていきます。

「それじゃ、社会に出て通用しないぞ」的なお説教は、
今の若者には通用しないのです。

生徒たちに媚びることなく、
しかし、一方的に価値観を押しつけることなく、
適度な距離感を保ちながらゴールに向かってリードしていく力。

今、リーダーのみならず、人にものを教える仕事に就く人に求められるスキル。
ビジネス書をあまり読んだことがないという人も、手にとって損のない本だと思います。

 

 - ヴォイストレーナーという仕事, 本, 映画, アート...etc.

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

発声メカニズムを知るだけで声がよくなる人の特徴

「まだ1回しかレッスン受けてないですし、正直、全然練習できなかったのに、なんか、 …

「自分だったらどうか」という視点で考える

ボーカルやボイトレを教えているアーティスト、その卵たち、 そして、音大の学生たち …

「そこに愛はあるか?」

同じ音楽家の先輩として、 生徒たちを指導しながら、自分自身の過去を追体験すること …

思い込みと勘違いで他人に意見するのは一種の迷惑行為。

何年か前、知り合いの女性ヴォーカリストに、 「私、衣装は全部ネットで買っているわ …

no image
話を聞かない生徒 話をさせない先生

「これは、こんな風に歌うのよ」と、 お手本を聴かせるためにこちらが歌い出した瞬間 …

「育てる」んじゃない。「育つ」んだ。

「あいつは俺の弟子だったから。あいつを育てたのは俺だよ。」 有名人や、一流の人た …

『ロック・シンガー 間違いだらけの発声法』

こちら、新『声出していこうっ!』では、「声」をキーワードとして、 さまざまな書籍 …

弟子と生徒とクライアント

「あぁ、○○ね。あいつはオレの舎弟だから。」 「ありゃオレの弟子だよ。」 ミュー …

知識でも、思考でもない。メソッドは創造するものなんだなぁ。

どんなに知識を詰め込んでも、 あーでもない、こーでもないと考えても、 クリエイテ …

「腐ったリンゴ」を手に入れる/『腐ったリンゴ』

こんな人と付き合った方が得じゃないか? もっと、こんな音楽をやった方がいいんじゃ …