「楽しい!」「おもしろい!」が正しい学び方。
2022/12/25
末原拓馬くん(以下タクちゃん)と私の出会いは、
かれこれ15~6年くらい前にさかのぼると思われます。
私の記憶に残るタクちゃんは、たしか高校生くらいで、
ティーンエイジャーというのに、当時から、やたら人なつっこくて、素直で。
お父さんである、ギターリスト・末原康志氏と私がご一緒するライブに来ては、
目をきらきらさせて、
「かっこいいね〜。」などとニコニコしているタクちゃんを見て、
あらあら、末原さんちのボク、可愛いなぁ、などと思っていたものでした。
やがて見事、早稲田大学にご入学。
「わぁ。これで末原家も一安心ですね」と言ったら、
たしか、「ジャーナリストになりたいと言ってるんだ」と、
末原さんが、嬉しそうに言っていたのが、ついこの間のことのように思い出されます。
さすが優秀なご一家は違う、
息子が早稲田出のジャーナリストとかなんて、カッコいいわよね、
などと言っていたのに、ほどなく、様子が変わってきました。
「なんか、あいつ、演劇にはまっちゃってさぁ・・・」
そうして、自ら主宰してはじめた『劇団おぼんろ』にどっぷり。
脚本、演出、主演までつとめるようになったタクちゃんは、
もちろん、ジャーナリストになることもなく、そのまま演劇人街道を突っ走ります。
小さなシアターで定期的に劇団の公演をしたり、
ときに路上でパフォーマンスをしたりするところから、
最近ではテレビや映画に出たり、大きなシアターを何日も満杯にしたり、
さまざまな演劇に客演したり、脚本を提供したり・・・
そんな、年々、立派な演劇青年として成長していく彼の姿を垣間見ては、
私も嬉しく思ってきました。
しかし、実は、そんなタクちゃんに、ずっと抱いていた疑問があります。
「なんで、歌わないんだろう・・・??」
末原康志氏は、もちろん有名なギターリストであり、アレンジャー。
教則本もたくさん出版しています。
お母さんはといえば、音大の声楽家を卒業され、先生などもしている方で、
末原氏も恐れるほどの耳の持ち主。
さらに、お姉さんは、音大のピアノ科を目差したこともあるほどのピアノの名手。
つまり、DNAには音楽的な才能しかない。
加えて、彼は演劇で鍛えた素晴らしい声を持っています。
楽器をやっていないのはともかくとして、
歌さえ歌わないなんて・・・
これは、私にとっては、実に不思議、かつ不自然なことなのでした。
しかし、そんな話をタクちゃんとしているうちに、
実は、その背景に、彼の抱える大きなトラウマがあることを知ります。
詳しくは、おそらく『The ワークショップ Show』にて語られることになると思うので、
ネタバレは避けますが、
「声も歌もメンタルが8割!」「誰だって歌える!」を提唱し、
これまでプロアマ問わず、実にたくさんの人たちの
声や歌のトラウマを癒すお手伝いをしてきた私としては、
そんな彼を放置できるわけがありません。
タクちゃんに自信をつけさせたい。
歌えるということに、気づいて欲しい。
そんな思いで、レッスンをはじめたのです。
今回の企画は、そんなレッスンでの会話の中から生まれました。
歌うことに自信が持てない。
自分の声が好きになれない。
人前に出ることが苦手である。。。
そんな、思いを感じている人のストレスをなくしたい!
同時に、いつもセミナーや講演会でやっているワークを、
もっと気楽に、たくさんの人が参加できる、
エンターテインメントという形でやりたいという、
私の長年の思いを実現する企画でもあります。
人は、楽しいこと、おもしろいことは、カラダの感覚で覚えるものです。
気持ちいいことは、放っておいても反芻したくなるのです。
楽しい、おもしろい、気持ちいい。
それでいて気がついたら、なんか、いろいろうまく行っている。
そんなことを目差し、
2人のエンターテイナーが本気でぶつかりあう2時間半です。
企画が盛り上がりすぎて、気がついたら、
私まで、おそろしき「生まれて初めて」を体験することになってしまいました。
ま、それもエンタメ。
人前で話すこと、歌うこと、演じることに興味のある方、
そうしたことにトラウマを持っている方。
本音でしゃべり倒す末原拓馬とMISUMIのトークや、
二人の、文字通りの「生まれて初めての初の挑戦」を目撃したいという方。
単に、新しい、おもしろいことを体験してみたいという方。
ぜひ。
MISUMI&TAKUMA 『The ワークショップ Show』
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