「死ぬほどへたに歌う」をやってみる
世界中の人が、来る日も来る日も、
次から次へと流れこんでくるニュースに胸を痛め、
名前も知らされない死者たちに想いを馳せ、
闘いの場で我が身を犠牲にしてくれている人たちを想い、
未来の見えない不安と、命の危険という恐怖と戦っています。
まだまだ、これからという局面なのに、
すでに、不安も疲れもフラストレーションも、
いっぱいいっぱいという人もたくさんいて、
このままいくと、
コロナを撃退するより前に、
経済崩壊よりも前に、
人の心がまいってしまいそうです。
生命の危険を感じるときには、文化が真っ先に衰退します。
衣食足りて、人は初めて芸術に思いを馳せることができる。
“Stay Hungry”とスティーブ・ジョブズは言ったけど、
本当に飢えていたら、
絵の具じゃなくて、やっぱりパンを買う。
どんなに寝る暇を惜しんで表現したい、
クリエイトしたいという欲求がある人でも、
平穏にカラダを横たえられる場所がどこにも見つからなかったら、
立ったままだって、とりあえず寝る。
感情が揺り動かされるから、
歌が生まれ、詩が書かれるのだとしても、
リアルな恐怖と哀しみの中では、
ことばも、色も、メロディも、
じっと沈黙してしまう。
こうなると負のスパイラルです。
楽しめない、楽しまない、楽しいことができない・・・
しかしです。
“We don’t laugh because we’re happy. We’re happy because we laugh.”
「人は幸せだから笑うのではない。笑うから幸せを感じるのだ。」
これは19世紀の米国の心理学者、ウィリアム・ジェイムズのことば。
「笑うこと」は、
心身のバランスを整え、
筋力や心肺機能を強化し、
全身の血行をよくし、
メタボリズムを上げる。
笑うことで、脳内麻薬といわれるエンドルフィンが増加し、
痛みを和らげ、ストレスを緩和する。
そして、免疫力を上げる。
だから、楽しくないときこそ、
つまらんな、と思うときこそ、笑う。
調子が出ないな、って思うときこそ笑う。
そんなこと言われても、
なかなか笑えない、という人に、
ちょっと試してみて欲しいエクササイズがあります。
それが、「死ぬほどへたに歌う」です。
へ?
なに言ってんの?って思いますよね?
でも、これ、もんのすんごいお勧めです。
曲はなんでもかまいません。
私は、こどもの頃よく見ていたアニメの歌がお気に入り。
それをね、もう、これ以上ないくらい音を外して、
超へったくそに歌うんです。
「そ〜ら〜をこ〜えてえええええええ」とかね。
(おっと、年がばれる)
「ぼっこ、ぷっこ、のっこぉお」とか。
(しらんやろなぁ)
「たらりらったりったらった らったったぁ〜〜」とかね。
(ふっるぅ〜〜)
それを、とにかく、一個も音あってないやろ?くらい完璧に、
しかし、絶妙に「へたな人がまじめに歌っている感」を演出しながら、
気持ちよ〜く歌います。
これ、楽しいんです。
脱力感がすごいです。
リラックスします。
歌っているうちに、どんどん笑けてきます。
「ちゃんと歌わないと笑われる」じゃなくて、
「へたに歌わないと笑えない」。
カラオケも友だちもいらないです。
むしろ、ご迷惑になるから、ひとりきりの方がめちゃ楽しい。
ちょっとでも音があってきちゃったら、
「ちが〜うっ!もっとへたくそにぃ〜〜!」って自分に突っ込みを入れると、
なおさら笑けてきます。
そうやって「あたし、ばっかじゃないの〜??」
くらい歌っているうちに、
どんどん気持ちが上向きになって、
だんだんと、
「そろそろまじめに歌おうかな?」とか、
「よっしゃカラダ動かそうかな?」と、
エネルギーが湧いてきます。
歌と笑いのパワーです。
まずはちっちゃい声で、
お風呂の中で、
家族がお買い物に出かけているときに、
「みんなでへたくそに歌おうっ!」と家族を誘って、
やってみてください!!!!
歌って、笑って、免疫力上げて、
コロナをぶっ飛ばしましょうっ!!!
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