大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「カラダが硬い」を放置しちゃダメです!

      2015/12/20

カラダの柔らかい人は、ストレッチをすると気持ちがいい。
だから、頻繁にストレッチをするようになる。
伸ばせば、ますます、カラダが柔らかくなる。

一方、カラダの硬い人は、ストレッチをすることが苦痛と感じる。
だから、極力、ストレッチは避けて通る。
伸ばさないからなおさら硬くなる。

これを、私は、「柔軟性の二極化現象」と呼んでいます(^^)

 

「カラダ、硬いですね。ストレッチしていないでしょう?」というと、
たいがいの人が、
「いえ。生まれつきなんで。ずっと硬いんです」と言います。

しか〜し、生まれた時から、30代40代のカラダの硬いオトナ並みに、
本気でカラダが硬かったら、赤ちゃん時代、かなり問題になったはずです。

床に両足を投げ出して座る、自分の足を舐める、
お母さんにおむつを替えてもらう。。。
赤ちゃんにも個人差はあるとしても、赤ちゃんのするカラダの動きは、
カラダの硬い成人レベルでは絶対に不可能です。

つまり、「他の子に比べて、生まれつきカラダが硬かった」のであって、
成人並みに硬かったわけはないのです。
ほとんどの子が、カラダが硬かったから、ストレッチもあまりしなかった。
だから、本気で硬くなった。。。
というのが真実なのです。

ちなみに、「男性は女性よりもカラダが硬いからしょうがない」という人もいますが、
女性でも男性並みにカラダの硬い人もいれば、
男性でも女性より柔軟な人もいます。

別にカラダが硬くて困ったことはない、という人もいるでしょうが、
ボーカリストも、パフォーマーも、カラダを使って何かをする人すべてにとって、
現在も、将来的にも、
カラダの柔軟性が失われることは、命取りになりかねません。

実際問題として、筋肉の硬直が進めば、

姿勢が悪くなる。
呼吸が浅くなる。
カラダのあちこちに痛みが出る。
運動機能が下がる。
代謝が落ちる。
冷える。
カラダの可動域が狭くなる。

などなどなどなど、デメリットしかありません。

何故か?

筋肉は柔らかくあるのが正しいからです。
カラダの硬いサルはいませんよね?

というわけで、ストップ・ザ・柔軟性の二極化。
カラダの硬い人ほど柔軟性を養うためのストレッチの習慣をつけましょう。

14337276_s

 - カラダとノドのお話

  関連記事

いつもベストな状態でパフォーマンスしたいなら

声の調子が悪いというと、のど飴をなめる。 目の調子が悪いといえば、目薬をつける。 …

「カラダの管理」はすべてのパフォーマーの絶対的義務である

「お土産、甘い物にしちゃったんですけど、 もしかして、MISUMIさん、甘い物と …

「ヴォーカリストはまず姿勢!」の本当の意味

「MISUMI先生は、姿勢、姿勢っておっしゃるんですけど、 姿勢をよくする意味っ …

頭痛がイタい!?

ここ1~2週間、頭痛に悩まされていました。 毎朝、首がぱんぱんに張って目が覚める …

昭和音楽大学で、姿勢と呼吸を熱く語ってきました

昭和音楽大学で特別講義をしてきました。 テーマは姿勢と呼吸。 11月に大学のショ …

no image
声帯さまってすごいんです

声帯ってどんなものか知っていますか? 声にトラブルを持ってお医者さんに行ったとい …

no image
奥歯の話

普通に口を閉じてみてください。 上の奥歯と下の奥歯の間、すき間空いていますか? …

ノドを痛めるのは「大きな声を出すから」ではなく「出し方が悪いから」

「大きな声=ノドを痛める」と思っている人が、 あまりに多いことに、いつも驚かされ …

飲み会で声を枯らさないための3つの知恵

感染者数はまだまだ多いとはいえ、 だんだんとコロナとの付き合い方に慣れて来た感の …

「風邪は引かないことにしています」

長年アニメのディレクターとしてお仕事をしている姉が、 高校生の頃、父の学生時代の …