大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

人生を変えてくれた、最善と最悪に感謝する

      2015/12/20

最近、自分の人生の棚卸し作業というのをしています。

長年生きているというのもありますが、
この人生、びっくりするほどの数の人たちに、
ひとかたならぬお世話になっていています。

そんな、1人1人の方たちにいただいたご縁のおかげで、
今、自分がこうして、ここにいられるということを確認するほどに、
感謝の念でいっぱいになります。

そうした、ひとり、ひとりの顔を思い浮かべると、
その人たちが、してくれたこと、言ってくれたこと、
出会わせてくれた人たち、
しないでくれたこと、止めさせてくれたこと、などなどが、
人生に与えた大きな影響について、思わずにいられないのです。

かつて、ヒット曲を連発した有名ディレクターさんが言っていました。

「何十万枚売れたとか、そういう数字はひとかたまりの大きな数字じゃない。
地方の小さなCDショップで、1枚のCDを手に取って、
レジに並んでくれた、ひとりひとりの子たちが、何十万人いたんだってことを、
絶対、忘れないでおこうと思うんだ。」

自らの人生を年数ではなく、
出会いのひとつひとつの数で計り直してみる。

音楽に、出会うきっかけをくれた人。

続ける自信をくれた人。

「こんちくしょう。今に見てろよ!」と思わせてくれた人。

一緒に歩んでくれた人。

さまざまな選択を迫って、自分の中の優先順位を確認させてくれた人。

未知なること、素晴らしいことを教えてくれた人。

死んだ方がまし、と思わせてくれた人。

自分自身と向き合うきっかけをくれた人。

勇気や希望をくれた人。

挫折感や絶望や悲しみをくれた人。

一緒に夢見てくれた人。

夢を取り上げようとしてくれた人。

人生の節目節目に、たくさんの人たちがいました。
たくさんの人たちのおかげで、人生に節目ができました。

アメリカの黒人女性歌手、グラディス・ナイトが、
かつてレコードジャケットに、

「人生に起こった素晴らしいことと、最悪なことに感謝します」

というコメントを書いていて、
いつか、こんな風に言えるようになりたいと思ったのを今でも覚えています。

苦しいことや、悔しいことが、自分を強くし、押し上げてくれます。

自己嫌悪が、ガッツや欲望を駆り立ててくれます。

自分がしてもらったことを、後進に返していきたい。
自分が経験した、苦悩を、ひとりでも多くの人が、
経験しないですむよう、手助けをしたい。

ひとりひとりにお返しはできないから、
Payforward。
次の世代に、感謝と愛をもって、お返ししていくことが、
使命なのだ、と感じています。

そんな風に、感謝と愛が、次の世代、そのまた次の世代へと伝わるといいな。。。

18563172_s

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

天才には、がんばらないでいただきたい。

どこからどう見ても天才という人が、 やっぱり世の中にはいるものです。 生まれなが …

あぁ、時は不思議に巡るのです。

「MISUMIちゃん、日本にもいい音楽いっぱいあるよ。 たまには、日本の音楽聴い …

声の変化と向き合う vol.2〜変化を受け入れ、味わい、楽しんだものが勝ち

「声の老化」についての第2回です。   第1回は、年齢を免罪符にせず、 …

自分が見つけたかった音楽の興奮や感動は、今もそこにあるか?

何かを必死に追いかけ続けていると、 ふと、なぜ追いかけてきたのだったか忘れてしま …

人間の記憶は消えない?

「人間の記憶は消えない」という話を 何かの本で読んだことがあります。 実は、脳は …

間違えるなら大胆に間違える。

ここ数日、あまり慣れないことに取り組んでいます。 慣れないことに取り組んでいると …

「ありのまま」ということばを免罪符にしない。

作品でも、パフォーマンスでも、 作り込むより、パッションが大事とか、 ありのまま …

「初めて」が「自分の基準」になる!

オーディションなどの審査をするとき、 最初に出てきたパフォーマーが、まずは採点の …

なんだ、カラオケって、楽しいじゃんっ!

あたくし、今さら言うのもなんですが、 実は、カラオケが大の苦手でした。 これ、ミ …

「変化」を恐れずに生きる

10代の頃は、10代のうちに死にたいと思っていました。 10代が一番美しい。 穢 …