「イケてないメンタル」を打破する
2016/10/27
本番になると、やたらミスばかり犯してしまう。
プレイは悪くないんだけど、いまひとつ前に出られない。なかなか評価されない。
ここぞという時に、周りの目が気になって、どうも集中できない。。。。
すべては、そう。「イケてないメンタル」のせいです。
特にティーンエイジャーから大人になりきれない若者に多いこの症状。
私は、「過剰な自意識が邪魔をしている状態」と考えています。
「うまくやりたい」と、はやる気持ちから来る力(りき)み。
「カッコよく見せたい」という思いと、
「自分は人にどう思われているんだろう?」という不安。
「褒められたい」、「認められたい」、「目立ちたい」という気持ちと、
それを悟られまいとする気持ち。
自信満々に見られようと張る虚勢と、自信のない自分への自己嫌悪。
そんな矛盾した、さまざまな思いがあれば、
当然、パフォーマンスには集中できません。
凡ミスがたくさん出て、さらに集中力を奪われることになります。
アクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態と変わらないので、
カラダの反応も遅れます。
思うようにカラダが動かず、
弾けるはずのフレーズが弾けなかったり、
歌えるはずのメロディの音を外したり。
焦って余計に力み、さらに結果を悪くします。
どう見られているかばかり気になって、回りが見えていないため、
コミュニケーションも一方的。とっさの判断力も鈍ります。
さて、こんな「イケてないメンタル」を打破するために、
真っ先にすることは、
カラダの緊張を解いて、呼吸を深く、ゆっくりしながら、
一度、じっくりと、回りを見回すことです。
他の人の様子を、できればひとりひとり、じっくりと見てみましょう。
それも盗み見をするような、「チラ見」ではなく、
じっと観察するのです。
目が合ったら微笑むくらいの余裕も大切です。
すると、ほとんどの人たちは、みんな同様に、
自分自身のことで大忙しなことに気がつくはずです。
そして、同じように、
「うまくやりたい」「カッコいいと思われたい」「誉められたい」と思い、
そして、同じように、
「失敗したらどうしよう?」「ほんとはみんな自分のことどう思っているのかな?」
と不安に思っていることにも気がつくでしょう。
みんな自分のことで忙しい。
人のだめ出しばかりをしている暇はないのです。
そして、どんなに自信満々に見える人も、
多かれ少なかれ、どこかで虚勢を張って、カッコつけて、
そんな自分を悟られないように自分自身を演出しているのです。
そう思うと、気持ちが楽になりませんか?
大事なのは、メンタルが強い自分自身を演出することです。
やがて、その演出が本物の自信に変わっていきます。
「形から入って心に至る」
自信満々に見える人には、みんなそれぞれの理由があるのです。

明日12時ごろ発行予定のメルマガでは、
「イケてるメンタル」を身につけている=自信満々に見える人の
自己演出方法をランダムに書き綴ってみたいと思います。
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