大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

挑戦か?ブランドか?

   

 

従来のイメージを守り続けるか?
それとも挑戦するか?

アーティスト、ミュージシャンは、
新しい作品をつくるたびに、あらゆるシーンで選択を迫られることになります。

 

「ファンを大切に思えば、これまでの作品と同じ路線で行くのが無難である」
という保守派。
「これまでのイメージを大切にしながら、少しずつ進化しよう」という折衷派。

「このままではどっちにしろ飽きられて、ファンが離れてしまう。
新しいファンを開拓するためには、思い切った挑戦も必要だ」

「挑戦することこそ、自分たちのイメージである」という革新派。

 

実は、アーティストの多くは挑戦したり変化したりすることを好みます。

感性にも鮮度があるため、新しいことを取り入れて、
フレッシュな感覚で作品をつくりたいという思いもあるでしょう。

そのときどきに、自分が影響を受けているアートや音楽などのテイストを取り入れたいと
感じることもしばしばです。

同じような作品を作り続けることで煮詰まってしまったり、
演奏活動に飽きてしまうこともあるでしょう。

 

しかし、コロコロイメージを変えることは、
ファンが離れてしまう原因になりますし、
ブランドの力が弱まってしまうことになりかねません。

だから、スタッフサイドは、大きな変化を嫌うケースが多いようです。

もちろん、アーティストの中にも、極端に挑戦を拒み、
同じイメージで作品を作り続けるという人もいます。

 

例えば、わかりやすいJポップで人気を博したグループが、
いきなりハードロックバンドに転向してラウドな音で演奏しはじめたら、
お客さんはどん引きでしょうし、

弾き語りとトークでファンの心をつかんでいたアーティストが
突然、ダンサーを率いて、ヒップホップを歌いはじめたら、
やはり、ファンは戸惑うでしょう。

 

 

挑戦を繰り返しても、ファンが離れない、
新鮮な驚きを与え続け、ファンを開拓し続けるアーティストたちには、
ビートルズやマドンナに代表されるように、
根底に強烈なブランド力や、軸があります。

 

軸やブランドのないままに、何でもかんでも手を出していたのでは、
結局、ブランドは構築できません。
自分自身のブランドや軸がしっかりとさだまるまで、
何でもかんでも挑戦だ!と手を出すのではなく、
反対に、広げすぎたフィールドを徹底的に絞り込んでいくのも大切なことでしょう。

 

まずは、徹底的に自分のブランドをつくり、それを浸透させること。
その上で、新しいフィールドを開拓したり、挑戦したりすること。

 

キャリアの浅いうちほど、じっくりと腰を据えて。
キャリアを重ねるほどに、がつがつと貪欲に。

どちらも難しいことですが、大切ですね。

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 - The プロフェッショナル

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