大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

あぁ、時は不思議に巡るのです。

   

「MISUMIちゃん、日本にもいい音楽いっぱいあるよ。
たまには、日本の音楽聴いてよ。」

 

大学時代、こう言いながら、
友だちのやまちゃんが、
山下達郎さんのレコードをカセットに録音したものをくれました。

別に日本の音楽を拒んできたわけではありません。

小中学時代は、友だちに影響されて、
黄金時代の歌謡曲だって、
ザ・フォークソングだって、時には聞いたし、

フォークギター(あえて、フォークギターと言う)片手に、
かぐや姫だのアリスだのさだまさしだのという、
年齢バレすれすれみたいな曲だって、
歌本片手に歌ったことはあるし・・・

 

ただね。

ぐっと心をつかまれなかったんです。

夢中になれなかった。

突き動かされるエネルギーを感じなかった。

ZEPやBECKやボブディランや、
そんな、もうお腹の下の方がざわざわするような感覚が、
生まれなかった。

 

つまり、私にとって邦楽は、

「食べられないわけじゃないけど、好んでは食べない」
類の食べ物と同じ。

誰になんと言われようとも、
こればかりはどうしようもない、という感じでした。

 

ところが、山下達郎さんの音楽は違いました。

なんだか、ずきゅん。
 
どストライクでした。

 
歌詞とか、声とか、
(もちろん、それらもいいのですが)
限定的ななにかにひかれたというのではなく、

もう、イントロ始まった瞬間のサウンドが、

ずきゅん、なのでした。

 

 

そんな達郎バンドのメンバーの方たちとご縁をいただき、
さまざまなイベントでご一緒するようになって、

昨年はついに、コンサート会場のかぶりつき席で、
生ヤマタツを見せていただき・・・

 

あまりの感動に、
1年前のまさに今日未明、興奮冷めやらぬまま書いたブログが、
たくさんの方にシェアしていただいた、これでした。

一流の人は「飽きない」。

 

折しも、昨日、昭和音楽大学の卒業ライブで、
学部の子たちが山下達郎メドレーを歌っていて。。。

 

あぁ、時は不思議に巡るのです。

 

あの時、やまちゃんがくれたカセットテープ。

バイト先でお客さんがいないのを見計らって、
大音量で、夢中になって聞いた曲たち。

やがて、同じステージに立たせていただくことになる、
まさに、その曲たちを演奏していたミュージシャンたち。

そのミュージシャンのご縁で出かけた、
ご本人のコンサート。

コンサートの感動冷めやらぬまましたためたブログ。

 

そして、
そんなこととはなんの関係なく、
学生たちが自由に選び、アレンジした曲たちが、
なんと山下達郎さんの曲で・・・

まさに、私が達郎さんのコンサートに出かけていた、
その日、その時間の1年後に、
私の目の前で、演奏されたのでした。

 

昨夜、その曲たちを聴きながら、
本当に、本当にさまざまな思いが私の心をよぎりました。

 

そして、今朝、シェアしてくれた人のおかげで、
そのブログを書いた日が、今日だったと知ったのです。

 

 

人生というのは、本当に、本当に、
素敵な偶然と必然に満ちあふれているのですね。

 

10507416 - a pocket watch is buried in the dirty sand.

 

 - Life

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