起きて見る夢 vs. 寝て見る夢
常日頃、道に迷う若者たちに問いかけていること。
「ぜんぶ可能だったら、なにがしたい?」
所詮ひとりの人間が認識できる現実なんて、
自分というフィルターを通して、
ちっぽけな脳みそに押し込められた、
ちっちゃなちっちゃな世界。
まるで押し寿司みたいにぎゅっと押し込められた現実の中で、
自分の生き方をみつけよう、
というのは、いささか窮屈すぎませんか?
だからね、
「現実」なんてものは、はなから存在しないと考える。
なんの制限も枠組みも限界もないと考えたら、
自分は一体どんなことをしたいのか?
人生の答えは、そこにしかないと、信じています。
とはいえ、です。
ときどき、自分の胸に手をあてて、
「ほんとか〜?」と、問い直す。
若者たちに、無責任に夢を与えていないか?
実は、世の中には「絶対的な現実」とか、
「変えられない運命」というのが存在していて、
抵抗して、苦しむくらいなら、
身をまかせて、よろしくやった方がいいのではないか・・・?
そんなときに、必ず考えるのが、
「私は今からでもバレリーナになれるのか?」
という途方もないことです。
もしも、私が今、真剣に、深刻に、
バレリーナになりたいと思い詰めたとして、
本当に「現実」という壁は、そこに立ちはだからないのか?
がむしゃらに、必死に、その夢を追いかければ、
私はロパートキナみたいに踊れるようになれるのか・・・?
答えは、もちろん、NOです。
なぜなら、そうやって、
1.「自分はできるのか?」が先行して、
2.はじめてもいないくせに、
3.年齢が、身体能力が・・・と、できない理由ばかりを数え上げているから。
それは、ただの、「夢」。
寝てみる「夢」。
ときどき、この「起きてみる夢」と「寝てみる夢」の、
違いがわからない人に出会います。
「無理だと思ったから」「家族に反対されたから」・・・
どんな理由であれ、立ち止まれば、それまでです。
はじめなければ、できないし、
続けなければ、叶いません。
できないと、あきらめた時が、ゲームオーバーです。
そこが、自分の限界なのです。
こどもの頃から、ずっとずっと、
バレリーナに憧れています。
でも、私は一度としてバレエ教室の門を叩いたことも、
バレエシューズを履いたこともない。
それが、「才能がない」ということです。
これは私の、お墓まで持っていく、「寝てみる夢」。
本気でかなえたいなら、
今すぐ、トウシューズを買いに行け。
今日のメッセージは、それだけです。
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