大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「好き」をどこまでも追いかける。

      2022/09/15

「好き」という感情くらい強烈なエネルギーを持つものはありません。

どんなに疲れていても、スケジュールがタイトでも、
万難を排して好きな人の元に飛んでいく。
好きな人のためなら、なんだってやる。
「キミのためなら死ねる」みたいな気持ちになったりする。

そんな情熱が沸き起こったら、
とりあえず全面的に身をまかせるべきであると、
情熱に駆られて、さんざんイタい目にあってきた今でも、
心の底から思います。

「好き」に理由はありません。

好きと感じた人を分析してみたら、
イケメンだったとか、高身長だったとか、優しかったとか…
後付けで理由を考えることはあっても、
好きになる法則なんて、誰にもわからない。

「好き」はふとした瞬間に、ただ舞い降りる感覚。
一体全体どこからくるのか、さっぱりわかりません。

でも、だからこそ、「好き」にしか正解はない。

無条件に、無尽蔵に、無限のエネルギーをくれる「好き」という感情こそがGOサイン。
自らの役割、ミッションに気づかせてくれるメッセージであり、
自らの未来を切り開く力。

そんな風に思えてならないのです。

好きを追いかけるからこそ、
可能性を切り開くエネルギー、
限界に挑もうというパワーがわいてくるからです。

 

「好き」は一瞬にして消えるときもあります。
追いかけてみたら、ひらりと逃げて行くときもあるし、
これこそ本物の「好き」と信じて進んでいたら、
いつのまにか情熱が消えていて、慣性だけで動いていた、
みたいなことだって、たくさんあります。

こんなはずじゃなかった、みたいな場所に連れて行かれることもあるし、
びっくりするほど酷い目にあうこともある。

それでもやっぱり、
「好き」にしか正解はないんです。

好きを追いかけた先に起きることは、
どんなにひどいことだって、
どんなにつらいことだって、全部意味があります。
好きだからこそ、激しい感情に翻弄されるのです。
その感情に意味があるのです。

その意味がわかるのは、ずっとずっと後だったりするのだけれど。

たとえどんな目にあったとしても、
何を犠牲にすることになっても、
追いかけたい、追い続けたいというほどの「好き」に出会えたら、
それは本当にラッキーなこと。

GOですよ。GOなんです。

あなたの「好き」はなんですか?

 

■無料メルマガ『声出していこうっ』。プライベートなお話からマニアックなお話まで、ポップな感じで綴っていきます!(ほぼ)毎週月曜発行!バックナンバーも読めますよ。

 - Life, 夢を叶える

  関連記事

やっぱ、近道はないのよね

「おとうさんの知り合いにレコード会社の人がいるんだけど、会ってみる?」 「仕事関 …

「好きなことを仕事にできていいですね。」

「好きなことを仕事にできていいですね。」     はじめてこ …

「慣れる」と「油断しない」の塩梅がムツカシイ。

今日、久しぶりにひとりで買い物に出かけました。 買い物に出たのは文具なのですが、 …

「あと一周」のベルが、まだ聞こえない。

出版に向けラストスパートに入りました。 え?まだスパートかけるの?という街の声が …

オーディションは「試験」でも「試合」でもない!

いわゆる「オーディション」というものを受けたのは、人生で2回だけ。 どちらももの …

寝かしても、修正しても、ダメなアイディアはダメである。

ブログの更新が滞っている時は、 たいがい、Upしようとした記事を途中でボツにして …

「やりたい」から、やる。以上。

やりたいと思ったら、もうできる気しかしなくなる。 こどもの頃からの、私の思考のク …

誰に話しても「ウソぉ〜」と言われるOnline映像制作秘話②

まだセミアマぐらいだった頃、 映像系音楽プロデューサーの アシスタントをしていま …

視点を変えると価値観が変わる〜from USA②〜

ニューヨークに暮らしはじめて、真っ先に感じたのは身体の中に流れ込んでくる街の音。 …

本当に大切なことは現場が教えてくれるんだ。

某映画のバンド演奏のシーンの撮影に立ち合ったことがあります。 役回りは、出演者の …