ビジョンとチームワークが作品力になる。
2022/09/14
お城や寺院、教会などのような歴史的建築物や、
アイディアとエンタテインメントが詰まったテーマパークを訪れるたびに、
一体全体、どこのどんな人が、
「無」からこれを創ろうと思いつき、言い出し、それを形にしたんだろうと、
もうね、心の底から感動します。
音楽は基本、一人、多くても数人の人間が、
自分たちの頭の中にあることを形にしていく。
そのプロセスの中で、ゴールそのものが変化することもあれば、
全然違う方向性を見出していくこともあるという、
自由きわまりないもの。
しかし、建築物はそうはいきません。
ビジョンがすべて。
どんなものを、どんな目的で創るのか。
誰のためにつくるのか、
このゴールが完璧に、明確に描けなければ、
絶対につくれない、いや創ってはいけないもの。
まれに、サグラダファミリアのように、
ゴールに到達しないことがゴール、のような、
アート作品的建造物もありますが、
それはレア中のレアで。
こんなものを建てよう。
どこに建てよう?
という土地探しからはじまって、
時には、海を埋め立てちゃおうみたいな壮大な計画に発展し、
まったくの「無」の世界に設計図を引くチーム、
人の流れをつくり出す仕掛けをするチーム、
設計図に色彩を与えていくデザイナーチーム、
最先端、最高峰の技術を駆使するテクニカルチーム、
細部に至るまで、ありとあらゆる部品の安全性を確認するチーム、
板1枚、釘1本のデイテールにこだわる職人チーム、
あり得ないことを可能にするための、
山のようなペーパーワークをこなしていくチーム…
そして、そんなプロ集団をとりまとめていく、
突拍子もないプロデュース手腕を持つチーム。
そうそう、忘れちゃいけない最重要課題、
(これをいつも忘れるからしかられる)
資本やコストや収益などの面をコントロールするチーム。
そんな、気の遠くなるほどの人数の人たちの、
チームワークがそこにはあります。
多くの人間が集まるほどに、
美意識の違いや、想い入れの差による問題が発生したり、
手抜きする人や、余計なことをする人間が出てきたり、
ごく一握りのクオリティの高い仕事ができる人と、
大多数のそうでもない人たちとのバランスを取る必要が出てきたり。
きっと、一番大変なのは、人間同士の問題を解決することで。
そこには、無数のドラマがあったに違いなく。
それでもなんでも、描いたゴールまで、
突っ走り続ける人間という動物のすごさを、
あらゆる人の思いが詰まった、
それでいて、ぶれないメッセージを発信している建造物の素晴らしさを思い、
チームの一員として
壮大な作品をクリエイトして行くひとりひとりの人に、
そのチーム力の偉大さに、
果てしなきリスペクトと感謝を覚えるのです。
ビジョンを明確に描くこと。
ぶれずに理想を追いかけること。
チームで心を寄せ合って、リスペクトしあって、
最後まで妥協せずに駆け抜けること。
作品の完成度を上げるには、それしかないのは、
どんな大きさのものをつくっていてもきっと同じですね。

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