「火事場の馬鹿力」を操る!?
2016/12/05
切羽詰まったとき、
追い込まれたとき、
人は、思いもよらなかった力を発揮し、
周囲だけでなく、自分自身をも驚かせることがあります。
締め切りの数時間前に突然、とんでもなくいい曲が書けた。
出ないと思ってあきらめていた高い声が本番でいきなり出た。
リハーサルでは全然覚えられなかったのに、
本番で歌詞を一字一句間違えずに歌えた・・・
火事場の馬鹿力は、
とてつもない閃きや、究極の集中力をもたらしてくれます。
そして、こんな火事場の馬鹿力の積み重ねが、
自分自身の実力をどんどん底上げしてくれるのです。
もちろん それは、準備ゼロの状態で、ただ祈るだけ、
引き寄せようとポジティブに考えているだけで、
出るような力ではありません。
地道な努力や研究の積み重ね、
幾度となく繰り返される試行錯誤・・・
そんな時間があるからこそ、
究極の集中力が発揮されたり、突然の閃きが降りてきたりするのです。
思いがけない力が出せれば自信がつく。
その力の出し方の「コツ」のようなものが、ふと、わかるようになる。
どのくらい自分を追い込めば、「馬鹿力」の境地に至るのかという、
勘のようなものも身につく。
やがて、確信犯的に、毎回馬鹿力を発揮できるようになればしめたもの。
自分自身を追い込むたびに、少しずつレベルアップできるようになります。
「火事場の馬鹿力」を発揮するには・・・
1. 自分の実力に対して、少しハードル高め、無理目のゴールを設定する
2. 適度に厳しい締め切りを設定する。
3. 何かしらの責任がともなうような、プレッシャーのかかる状況を設定する
4. 周囲やオーディエンスを巻き込む
5. これ以上無理というところまで徹底的に自分を追い込む
「なんだ、結局、努力しなくちゃダメなんじゃん」・・・と言うなかれ。
そんな積み重ねで、ある日とんでもない力を出せる瞬間が来る。
とんでもない力を出せるコツがわかってくる。
そうやって「限界」を超えて行く人だけが、次のステージにのぼっていかれるのですね。
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