スルーすべき偽装アドバイスの特長。
なんか言いたい人ってのは、いつの世の中にもいるものです。
言われる方も人間なんで、言われたら言われたで、やっぱり傷つく。
そんなとき、
「キツいけど、ありがたいアドバイスだ!」と、
感謝の気持ちに転じられるならいいけれど、
困るのは、
イマイチ相手の意図が不明、
しかも、なにも、あんな言い方しなくたって。
っていうか、なんで、今?なんであたし?
むしろ、なんでお前?・・・となる時。
「なんか言う」人の多くは、
社会的に、また特定の団体で、微妙な立ち位置にある人、
もしくは、受け手と微妙な関係性にある人。
そこそこキャリアや、名前のある人とか、
周囲にちょこっと一目置かれているような立場の人ほど、
往々にして、「なんか言う」。
これって「そこそこ」「ちょこっと」な人たちのポジション取り、
いわゆるマウンティング、
もしくは、周囲に対するパフォーマンス。
つまり、自己愛。
「なんか言う」のは、
自分はこんなにわかっている。
自分はこんなにすごい。
自分にはこんなに愛がある。
と言うことをデモンストレートすることなので、
ぶっちゃけ相手は誰でもいい。
言われる方は事故に遭うようなものです。
この手の「偽装アドバイス」の特長は…
- 必要以上に声がデカい。
- 話が聞こえる距離に当事者以外の誰かがいる。
- ちょいちょい自慢話が差し挟まれる。
- 具体的な解決策の提案がほとんどない。
- 時折応援のことばもあるが、伝わってこない。
- 話を聞いているとひたすら消耗する。
- 自尊心をズタボロにされる。
そんなの絶対に愛じゃないし、
絶対に、アドバイスじゃない。
愛から出るアドバイスとは、
受け手をプラスの方向に導くことができるアドバイスです。
耳の痛いことを言うときも、
そこには、ちゃんと次の可能性を切り開くための知恵があるべきだし、
受け手のやる気とエネルギーを鼓舞するくふうがあるべき。
それができないのなら、人様にアドバイスなんてする資格はありません。
何にも言うな!ということです。
こんな事故に巻き込まれたら、
とにかく心を冷静に静めて、
いち早く、事故現場から立ち去る。
そんな人との関係は、SNS含めて、キレイさっぱり消し去る。
それが叶わないなら、可能な限り距離を置く。
これが一番です。
そして、ひとしきり友達に話を聞いてもらったら、
本当に尊敬できる、ちゃんとしたアドバイスをくれる人の元に駆け込むのです。
みなさんも、偽装アドバイスにはくれぐれも気を付けてくださいね!
■無料メルマガ『声出していこうっ』。プライベートなお話からマニアックなお話まで、ポップな感じで綴っていきます!(ほぼ)毎週月曜発行!バックナンバーも読めますよ。
関連記事
-
-
「ありのまま」ということばを免罪符にしない。
作品でも、パフォーマンスでも、 作り込むより、パッションが大事とか、 ありのまま …
-
-
誉められたら嬉しい。喜んでもらえたら、もっと嬉しい。
誰かに誉められたら嬉しい。 髪が素敵、でも、 歌がじょうずだね、でも、 おしゃれ …
-
-
ネガティブ・スパイラルを抜け出す。
私たちが日常的に心の中で繰り返していることばが、 自らのセルフイメージをつくり、 …
-
-
空白の美学
「アマチュアはね〜、ソロ弾いてっていうと、 全部音で埋めちゃうんですよ。 弾かな …
-
-
結果が見えなくても、愚直に続ける勇気
たくさんのミュージシャンやアーティストたちを見て来て、いつも思うこと。 結局、近 …
-
-
あぁ、あこがれの「ビッチ感」
人にこう見られたい、というイメージと、 実際の自分自身が人に与えるイメージに開き …
-
-
「自分らしさ」ってなんだ?
らしくあれ。 女子校時代、嫌と言うほど聞かされた言葉です。 本校の生徒らしく、 …
-
-
「そうか、映像にもグルーヴがあるんだ。」
広告代理店の映像&音楽プロデューサーの下で、 音楽選曲のお仕事をさせてもらってい …
-
-
けなし上手 vs. 誉め上手
「MISUMIは音痴だからさぁ。」 「ほら、あんたって、お勉強はできるけど人間的 …
-
-
成長痛を抱えて走れ。
今年前半は、 とにかくいろんなことが重なって、 頭の中がパツパツな状態が続いてい …
- PREV
- 「シロウトが一番怖い」
- NEXT
- すごい演奏は、お互いの音をちゃんと聴くことからはじまる。