「歌をやりたいっ!」ゴール設定とスタートアップのための11の質問
2023/03/06
「歌をやりたい」という思いにドカンと胸をつかまれて、真っ先に迷い込むのが、「で?何からやったらいいんだろう?」という思考の迷路です。
先生探す?ゴスペルチームに入る?
スクールとか行かなくちゃいけないの?
でも、プロになるわけでもないのに。。。
カラオケがんばって通うだけでいいの?
何したいの?
誰かに聞いてもらいたいのかな?
誰かって、誰?どこで歌いたいの…?
自問を繰り返すうちに、やりたいという気持ちにすら自信がなくなってくる。
やがて少しずつ情熱が薄らいで、そのうちに忘れてしまう。
そして、また誰かの歌を聴いた時、同じ思いがド〜ンと押し寄せる。
こんなことを繰り返している人は、実にたくさんいます。
今日は【「歌をやりたいっ!」ゴール設定とスタートアップのための11の質問】です。
<ゴール設定とスタートアップのための11の質問>
次の11の質問にYes Noで答えてみてください。
あれこれ考えずに、気楽な気持ちで、直感的に。
質問を読みながら、どんな気持ちが湧きますか?
No.ならそのまま次の質問へ。
Yes.なら、”YES>>”をクリックして、スタートアップのヒントに進んでください。
複数の質問がYesになることも、もちろん、多々あります。
一番ワクワクすることからはじめましょう。
1. 歌いたいのに、歌えない歌があって悔しい YES>>
2.歌がうまい友人、知人がひどく羨ましい YES>>
3. 歌いたい歌をなんでも自由に歌いこなせるようになりたい YES>>
4. カラオケで一目置かれたい YES>>
5.YouTubeや『歌ってみた』などSNSで発信してみたい YES>>
6. 歌の仲間がいる人が羨ましい YES>>
7.発表会のような華やかなステージを経験してみたい YES>>
8. バンドやライブをやってみたい YES>>
9. 弾き語りをしたい YES>>
10. プロの歌手になりたい YES>>
11. 歌を教える仕事がしたい YES>>
<1.がYes / まずは自分と向き合うこと>
「歌えなくて悔しい」という気持ちが湧くのは、「がんばれば歌えるよ」という自分自身からのメッセージ。
あなたが歌えるポテンシャルを持っている証拠です。
歌えなくて悔しい、その歌に、ひたすら取り組みましょう。
毎日少しずつ歌うのも、週に1〜2回と決めて、一人カラオケや練習スタジオなどに通うのも効果的です。
通して何回も練習したり、歌えないのはどこかを見極め、そこを抜き出して練習したり。
まずはオリジナルをじっくり聞き込むことも大事。
歌う時は、カラオケの音量を抑えめにして。
ポイントは、続ければ必ず歌えるようになると信じることです。
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<2.がYes/じっくり観察>
その人を「うまい」と感じるのはどうしてなのか、どんな歌をどんな風に歌っている時に羨ましいと思うのか。じっくり観察してみましょう。
なんでも自由自在に歌えているから?曲選びがうまいの?歌っている雰囲気が楽しそう?
観察していると、自分がやるべきことが見えてきます。
単刀直入に本人に質問してみるのも手です。
どんな風に練習しているのか。どんなことを考えて曲を選んでいるのか。キーはオリジナルなのか?
その人のアドバイスを参考に、自分も練習したり準備したりしてみることをお勧めします。
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<3. がYes./修行のプランを練る必要があります>
今、自分が「歌いたい曲」を全部リストアップしてみてください。
それらを一旦すべて、プレイリストにぶち込んで、繰り返し聞いてみます。
そこからさらに「とにかくこれを歌いたい!」と思う曲を3曲〜5曲選んでください。
あれこれ手を出しても、結局、どれも中途半端になってしまいます。
まずは、集中してその曲を歌い込むのです。
歌い込んでいくうちに、壁にぶち当たったら、アドバイスをくれる人を探したり、レッスンなどに通うことも検討してみましょう。
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<4. がYes/肝心なのは戦略です>
カラオケで一目置かれる理由は、歌がうまいからとは限りません。
メンバーやその場の雰囲気など、空気を読んで、ツボな選曲をする力が、実はとっても重要です。
こんな時はこんな曲、この人たちとカラオケに行くならあんな曲…と、念入りにシミュレーションしながら曲を選んで、自分にあったキーを探して、自信を持って歌えるように準備しておきましょう。
この準備が肝です。
戦略なきところに評価はない。プロフェッショナルもアマチュアモ同じです。
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<5.がYes/ 「とりあえずつくってアップしてみる」が正解>
とりあえず、発信する前提で、映像をつくってみましょう。
「歌うならこの曲!」と決めて、時間をかけて練習し、自分のお手本となる人(モデル)やチャンネルを探して、そのチャンネルの雰囲気を真似して撮影、編集してみます。
とりあえずできたら、思い切ってアップしちゃいましょう。
公開にする必要はありません。
ネット上にアップするだけで、客観的に自分の歌や映像を見られるようになり、課題が明らかになります。
友人に見せて、意見をもらうのもいいでしょう。
課題が明らかになったら、映像を作り直してもいいし、新たにつくってもいい。
そんな作業を繰り返すうちに、どんどん精度が上がってゆくはずです。
とにかく、つくってみる。
どんな形であれ、作品を世に出すには、もう、これしかありません。
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<6.がYes/人が集う場所へ出かける>
サークルでも、スクールでも、部活でも、とにかく人が集う場所に顔を出し、どんな人がいて、どんなことが起こってて、どんな雰囲気で…というのをどんどん体感することです。
1回でバシッとフィーリングがあう場所にめぐり逢えるとは限りません。
なかなか受け入れてもらえないところもあれば、楽しいけどゆるすぎて物足りない、なんてことも多々あります。
あれこれ顔を出して、ひとまず関わってみて、違うなと思ったらネクスト!くらいの身軽さが大事。
この辺、またいつか詳しく書きます。
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<7. がYes/発表会やコンサートを積極的に行っているスクールやサークルに参加する、一択!>
年に1回、または2回程度の発表会を前提にレッスンを展開しているスクールもあります。
各地でコンサートなどの企画に参加しているクワイアなどに所属するのも楽しいですね。
どこも自分のお教室の発表会はHPなどで華やかにカッコよく紹介しているものですから、気になる発表会やコンサートがあったら実際に足を運んで、全体のレベルや雰囲気などを見極めることが大事。
スクールによっては発表会などは行っていないところもあるので、事前調査を怠らないように。
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<8. がYes/オープンマイクやジャムセッションに参加することからやってみる>
オープンマイクはライブハウスなどで不定期に行われているイベントで、ハウスバンドなどが伴奏をしてくれます。
自由参加型のジャムセッションは、事前登録制で、名前を呼ばれたらステージに進み出て歌ったり演奏したりする、というシステムが多いようです。
もちろん、弾き語りも可能です。
いずれも、バンドやライブをやっている人たちがたくさん出入りしています。
あちこちのオープンマイクに参加しているというツワモノもいます。
まずは顔を売る。どんどん情報を仕入れる。
勇気はいりますが、参加している人はみんな同じ気持ちなので、大丈夫!
あまりにもハードルが高いと感じるようなら、バンドサークルに参加したり、大きめのスクールに通うことも検討してみるといいでしょう。
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<9. がYes/「最初の1曲」を決める!>
弾き語りたい楽器がピアノで、あなたがある程度弾ける人なら、まずは弾き語り用の譜面を探すことから。
「曲名+譜面+弾き語り」などとググると、譜面購入ページなどが見つかるはずです。
必ずしもすべてがいいアレンジの譜面とは限りませんが、まずは手に入れて、ピアノの練習からスタートです。
練習してみて、しっくりこないアレンジ部分は自由に変えていきましょう。
ギターなら、YouTubeなどで、しっくりくるバージョンをみつけて、弾き方をコピーです。
弾き語りを練習するなら、とにかく最初は楽器と歌をバラバラに、が鉄則。
よほど楽器に自信があるという人でもない限り、バラバラに練習しないと、歌と楽器がお互いの足をひっぱります。
レパートリーを増やしていくのはかなりエネルギーがいりますが、まずは3曲、5曲と目標を決めて、半年、1年計画くらいで練習を進めるのが一番勝率が高いはず。
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<10.がYes/苦しくも楽しい、長き旅がはじまります>
一口に「歌のプロ」と言っても、メインストリームで活躍する有名歌手、人気歌手から、ライブハウスまわりをしている人、ハウスバンドで歌う人、イベントやウェディングなどで歌う人、レコーディングのお仕事をする人、ツアーなどのサポートをする人、さらにはご当地アイドル、地下アイドルからYouTuberまで、ほんっとにさまざまなお仕事があります。
歌の実力を上げていくことはもちろん必要ですが、まずは徹底的に情報収集して、自分がどこに向かっていきたいのかをじっくり見極めながら、適切な出逢いを求めて行動しましょう。
向かいたい方向によって、すべき準備も、出会うべき人も違います。
これについては、またゆっくり書きます。
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<11. がYes./”コミュ力””聴く力””ことばの力”を徹底的に磨く!>
歌を教えるのに、歌のプロフェッショナルキャリアは必須条件ではありません。
トレーナーの仕事は、生徒さんたちが夢を叶えるサポートをすること。
必要なのはコミュニケーション力、生徒さんの歌をしっかり細部まで徹底的に聴く力、そして、必要なことを的確に明確にアドバイスするためのことばの力の3つです。
もちろん、最低限の音楽的な基礎力とお手本を歌って聞かせるのに耐えうるだけの歌の実力はマストですが、どんなに音楽的な力があっても、この3つがないトレーナーに習う生徒はたまったものではありません。
トレーナーを志すなら、「この人は」と思う先生の門を叩いて、レッスンを受けながら、その人のことばやコミュニケーション力を学びましょう。
ブログなどを書いて自分のことば表現を磨いたり、自分のメソッドを組み立てていくことも大事です。
詳細はまた、じっくり書きます。
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いかがでしたか?
ここでご紹介したのは、あくまでも、思考のプロセスです。
自分の”YES”が見つからなかったという人もいるかも知れませんが、それも、自分の道を見つけるためのひとつのプロセス。
いずれにしても、行動なき夢は寝てみる夢と変わりません。
まず、やってみる。「違うな」と思ったら、出直す。ダメならまた考える。
修正、修復のきかない行動なんかありません。
どんどん挑戦していきましょう!
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