大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

結果を出すことの意味

   

音楽の仕事をはじめて、徹底的にたたき込まれたのは、
「この業界、努力賞はないから」ということば。

おそらく、どんな業界でも同じだとは思うのですが、

会社や事務所に属しているわけでもない、
フリーのミュージシャンにとっては、
一度の失敗も命取りになりかねません。

「業界狭いからね」というのもよく言われることば。

いい評判も、悪い評判も、
あっという間に駆け巡ります。

そんな空気の中で必死に食らいついてきたこともあり、
私も、アーティストや、卵たちに、
「結果を出すことが一番大切。努力賞なんかないから。」と、
ずっと言い続けて来ました。
結果を出すことの意味は、
しかし、自分の評判をあげる、落とさない、ためだけではありません。

最近、むしろ、それ以外の意味を噛みしめています。

それは、そもそも、その仕事に参加できたということへの感謝です。

人に恵まれ、健康に恵まれ、
やりたい仕事に呼んでもらえるということは、
何年、どれだけ仕事を続けていても、当たり前なんかじゃない。
たくさんの奇跡の積み重ね。特別なこと。
選び抜かれた自分が、当たり前のように、
馴れ合いで仕事をこなしていたのでは、いかにも申し訳ない。

一回一回の仕事が、特別な機会。
だからこそ、全身全霊で感謝を込めて、結果を出さなくてはいけない。

そんな風に思えてならないのです。

この1年の、自分を振り返って、
まだまだ、がんばらなくちゃと思ったりしています。

21638498_s

 - 未分類

  関連記事

no image
「好き嫌い」と「興味」は別物です。

大学のようなところで教えていると、 生徒たちに学んでほしい歌、教材にふさわしい曲 …

no image
ノドだけ労わりゃいいってもんじゃないので。

秋はスケジュールの動くときです。 勝負をかける大きなイベントを秋に持ってくるアー …

no image
「妥協点」と「落としどころ」は決定的に違う

複数の人とクリエイティブな作業をしていると、 必ず、意見が分かれるときがあります …

プロフェッショナルの徹底ピアノ調整!

10月末から1週間ほど休業&家を留守にするということで、 思い切って、ピアノの一 …

うまく行かないときは、自分自身の棚卸しをする

世の中は結構不公平にできています。 必死に必死にがんばっていても、 なかなか認め …

no image
上達のキーワードは「イメージ力」

歌は、誰かに教われば上達するというものではありません。 もし、有能なトレーナーに …

no image
トレーニングの最大の難関は「はじめる」

どんなトレーニングでも、続ければ必ず結果が出ます。 それがトレーニングの本質とい …

no image
上達と進歩は一瞬でやってくる!

どんなに練習しても、ちっともうまくならない・・・ そんな時はだれだって、心が折れ …

「あきらめない」というチカラ

年越しに寄せて。 今年、私が学んだ一番大切なこと。 それは、「あきらめない」とい …

no image
「これが正しい」は自分で選び取る

アーティストや学生たちと接していると、 「何が正しいのかわからなくなってしまいま …