年齢を重ねることは「変化」であって「劣化」ではない。
「今さら」、「この年で」、などとということばを聞くたびに、
本当にいらっとします。
30才くらいの女子が、「もういい年なのに・・・」などと言うのを耳にすると、
「ケンカ売ってるの?」と思わず言ってしまいます。
もちろん、苛立つのは、心のどこかで、
自分自身、いつも年齢を意識しているからでしょうから、
一概に相手ばかりを責めるわけにはいきません。
特に女性にとって、やはり、
こどもを産み育てられる年齢には悲しいかな制限がありますから、
カラダの中でチクタクと時を刻む時計の音に敏感になってしまうのも、
無理もないことです。
運動の世界に目を移せば、年齢的な能力の限界はさらに明かです。
40代にもなると、どれほど技術や経験があっても、
10代、20代の若者のパワーには太刀打ちできなくなってくる。
ビューティー面も同じでしょう。
エステだ、高級化粧品だと、どんなにお金をかけまくっても、
10代のぴんと張った肌のきめ細かさは絶対に取り戻せません。
そうそう。
年齢によって、人は変わるんです。
だけど、それって、「劣化」でしょうか?
かつてサッカーの三浦知良選手が
「自分は30くらいですぱっとやめるつもりだった。
43になって、肉体的にはどんどん大変になっていくけど、
やっとサッカー選手らしくなってきた。だから続けてきてよかった」
というようなことを言っていました。
物事の本質を見極められない10代、20代が人生のピークだなんて、
思うのはつまらない。
つまり、年齢を重ねることは、「変化」であって、
「劣化」であるわけはないのです。
日本人は、年齢をいつも気にします。
年功序列時代があったり、
上下関係を重んじる文化であったり、
こどもが中心に消費をする社会なので、
若いことばかりが美徳になってしまうのかもしれません。
だから、欧米のような、年を重ねて味のある音楽家や役者が
活躍できるステージがどんどん減ってしまう。
欧米の映画を見ていると、それはもう、いわゆる中高年、大活躍です。
40代50代になっても、メロドラマの主役をやる俳優さんがごろごろいる。
お腹が出てても、頭がはげてても、しわくちゃでも、おかまいなしです。
年を重ねることをネガティブに語るのを、
いつになったら私たちはやめられるのか?
そのくせ、ギターでも、ワインでも、
経年変化したものを「ヴィンテージ」と言ってありがたがったりする傾向がある。
ちなみに、声は、確実に、ヴィンテージ化しますから、
経年変化で味わい深くなっていくもののひとつです。
ちょっとくらい高い声が出なくなるくらい問題じゃありません。
誰もが年を取るなら、年齢と共に変化していく自分を面白がって、
楽しんで、その時、その時の”ベストオブミー”を極めて行くこと。
そういう視点で毎日を挑戦に変えて行くことで、
また一歩、これまでと違うステージで世界が見られるようになるはずです。
Never look back!
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