「苦手なことは、時間と共にますます苦手になる」悪循環を断つ3つの方法
人は、得意なこと、適性があることを、
好んでやる傾向があります。
また、自らは、望まなくても、
人に乞われたり、かり出されたりして、
繰り返し行うことになる場合もあります。
得意なこと、適性のあることは、
そうして、自らが望む、望まざるに関わらず、
経験値やスキルが上がり、
さらに、得意になっていくのです。
一方で、不得意なこと。
向かないことは、自分でもやるのが、あまり気が進まない。
なんなら一生そっとしておいて欲しい。
人に乞われることもない。
そうやって、得意な人と不得意な人との格差は、
どんどん広がって行くのです。
たとえばカラダが柔らかい人は、ストレッチが好きです。
「カラダ、柔らかいわね」と誉められるから、
人前でもどんどん、ストレッチをします。
ストレッチをするのが気持ちいいし、楽しい。
だから、気がつくとストレッチをしています。
一方で、カラダの硬い人は、
ストレッチ自体が苦痛です。
まず、痛い。伸びない。
人に笑われる。
だからやらなくなる。ますます硬くなる。。。。
そうして、カラダが柔らかい人は、
どんどんカラダが柔らかく、
硬い人は、どんどん硬くなる。
たとえば、歌うことが得意な人は、歌うことが気持ちいい。
気持ちよく歌っていると人に誉められる。
人前で歌う事が好きになる。
どんどん練習する。もっと誉められる。。。
一方で歌が苦手な人は、人前で歌いたくない。
高い音は出ないし、声はすぐ枯れるし、
低い音は鳴らないし。。。
お風呂以外の場所で歌うのは苦痛しかない。
自分の声も好きになれない。。。
だから歌わなくなる。
どんどん苦手になる。。。
格差というのはこうして広がっていくのですね。
興味がないこと、まったくやる気のないことならともかく、
実は興味がある、やってみたいというあこがれがあるのなら、
やっぱりここらで思い切って、
えいやっと悪循環を断ち切る必要があります。
方法は3つ。
1.ケツカッチン療法
走るのが苦手なら、とりあえず、
スポーツ大会などにエントリーしてみる。
歌が苦手なら、人前で歌うスケジュールをつくってしまう。
スピーチが苦手なら、
スピーチの機会をつくってしまう。
火事場の馬鹿力を侮ってはいけません。
とにかくやらざるを得ない状況に自分を追い込む。
これが、意外なほど効きます。
2.投資療法
人はキャッシュな生き物です。
ちょっと思い切るくらいの金額を投資すれば、
必ず元を取ろうとがんばります。
ライザップで人が痩せるのは、投資するから。
あんなにめんどうくさい教習所にちゃんと通えるのだって、
車に乗りたいという理由だけではない。
お金をたくさん使うからです。
ストレッチだって、ランニングだって、
ちゃんと習えば、
長年やっていないその辺の人たちより、
確実に上達できることは請け合いです。
3.ご褒美療法
「やり通したら、自分にプレゼントしよう!」
所詮、人間も、お馬さんも、ニンジンです。
もしも、
「後3キロ痩せたら、大好きな男の子が付き合ってくれる!」
としたら、
あっという間に3キロ痩せる女子はいくらでもいるでしょう。
たとえば、苦手なことを3ヶ月続けたら、
ご褒美に旅行に行くとか、
素敵なレストランに食事に行くとか・・・・
普段、なかなかしない贅沢をすると決めることが、
モチベーションになる事もありますね。
得意じゃないことでも、続ければ、
必ず、ある程度できるようにはなります。
反対に、それがどんなに得意な人でも、
やらなければ、スキルはどんどん落ちます。
はじめた人、続けた人だけが上達する。
そして、やらなければ、一生できるようにならない。
一生指をくわえて見ているくらいなら、
思い切って挑戦してみる。
失うものはな〜んにもありませんね。
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