自分自身の変化にどこまで鈍感かつ寛容でいられるのか?
人間は自分自身の変化には非常に鈍感かつ寛容なものです。
24時間、365日、自分自身と付き合っているので、
コンマ単位で変化して行く自分自身の変化を感じ取ることができないどころか、
見慣れてしまう。
人から言われたり、自分ではたと気づいたときには、
すっかり別物になっていて、手遅れ、なんてことも少なくありません。
もっともわかりやすい変化は、体重や体脂肪率のように、数値化できるもの。
服のボタンやファスナーが閉まらなくなった。
指輪が入らなくなった。
靴がきつくなった。
・・・などの変化は、気づいた時点で数字で計測すれば確実に実態を把握できます。
ただし、服のファスナーがしまらなくなる時には、
少なくとも3キロ以上は変化していますから、
そうなる前に日々体重計に乗るなどして自分の適性体重をキープする努力は必要でしょう。
体重ほどではありませんが、体力も変化を感じやすいもののひとつです。
以前していたのと同じ運動をしているのに、妙に息が切れる。
ちょっとしたことで筋肉が張る。筋肉痛になる。
こどもの運動会などで、大転倒する。
若い頃得意だったスポーツで肉離れを起こしたり、骨折したりする。
などなど、
記録を計測したり、体力測定などすれば、その変化は一目瞭然なはず。
目をそらしていたのでは、老化に拍車をかけます。
少しわかりにくいのは、お肌の状態。
皺やたるみ、シミ、などは、少しずつ、少しずつ増えたり進行したりしますし、
鏡を見るときは、人はたいがい顔の筋肉を無意識に引き締めるものですから、
カメラで何気ない瞬間をとらえられたショットをみて、愕然とするまで、
意外なほど気がつかないものです。
そして、ついつい、自分だけはすごく若く見えていると錯覚して、
若作りな格好をしているけれど、端から見るといや〜んな状態になっているとき、
きっと沢山あるのです。
特に、鏡を見る習慣の少ない方、男性などは、この変化、結構あるのでは?
ここは、気合いを入れて、10年前の写真と同じアングルで今の自分の写真を撮ってみる。
そして、変化に気づく。
そこからできることをやっていく、というのも必要な努力かもしれません。
姿勢の変化も気づきにくいことのひとつです。
姿勢は横から見ないとわかりにくいものですし、
意識して写真を撮られたりするときは、人は姿勢を正すのが普通です。
肌同様、姿勢の変化はもっとも年齢を感じさせることのひとつであるにも関わらず、
意識できてない人があまりにも多くて残念です。
そして、そして、ここが本題ですが。
一番気づきにくい変化が、声の変化です。
声が枯れやすい。
息が切れる。
声が痩せてきた。
がさがさする。
声が小さくなった。
高い声が出なくなった。。。
etc.etc.・・・
気づきにくいものであると同時に、人が一番あきらめてしまうのも、実は声。
「年だから」で終わってしまいます。
いやいやいやいや。
発声は運動です。
呼吸筋や、声帯や、共鳴スペースなどの状態、体力や姿勢が、
声のクオリティに大きく関わります。
声帯は、筋肉や粘膜や皮膚や靱帯や・・・そんなものでできているのです。
つまり、太っちゃって指輪が回らなければ、発声器官も肥満で、
運動機能が落ちていますし、声の出口が狭くなってもいるでしょう。
階段を昇っただけではぁはぁ言っているなら、
呼吸筋の機能はぐっと低下しているでしょうし、
ファスナーが閉まらないくらいウエストが立派になっていたら、
横隔膜やお腹のインナーマッスルは働かなくなっているでしょう。
お肌の張りがなくなっていれば、声帯の張りもなくなっていますし、
お肌がざらざらしていれば、声帯もざらざらしています。
姿勢が歪んでいれば、発声のための運動効率はぐっと落ちているのです。
「疲れているから」「忙しいから」「年だから」・・・
などなどと、無限大に思いつく言い訳を反芻するのはそろそろやめましょう。
手入れをすれば、蘇るのは、モノも人間のカラダも同じです。
まずは現状把握。
話はそこからです。
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