18才のように夢見て、38才のように考察し、28才のように行動する。
18才のとき、夢は無限大でした。
自分自身にも、自分の可能性にも、未来にも、なんの制約も制限もなく、
いつかそのうち・・・
行きたいと思ったところに行けて、
やりたいと思ったことは全部できて、
叶えたいと思った夢は何でも叶う。
・・・今に見ていろ。
そんな風に感じていました。
いつの頃からか、夢は現実のサイズに縮小され、
もしも、叶わなかったら・・・と傷つくことを恐れるあまり、
人は夢を口に出すことも、心の中で描くことさえもしなくなってしまう。
夢に物質的な、時間的な制約を設けているのは、他でもない自分自身です。
もし、どんなことも、すべて叶うとしたら、
今、自分は何を思い、何を夢見、何をしたいのか?
そんな18才の心を忘れずにいられる人が、本当に夢を叶えて行く人です。
しかし、がむしゃらで性急な18才は、時に回りが見えません。
人を、自分を傷つけながら、不器用な凸凹道を選んで進んで行きます。
苦しさも、激しさも、若さゆえの特権ですが、
いつまでも18才の考察力のままでは、何百年生きても、試行錯誤は終わりません。
やがて疲弊してしまうでしょう。
周りの目を気にすることなく、世の中を俯瞰し、
自分に必要なことだけを徹底的に選び取り、
没頭できるようになるには、成熟した精神力と、考察力が必要なのです。
世の中のノイズや自らの世俗的な欲望に流されない、圧倒的な集中力、
公平な気持ちで観察し、判断する力。
18才の夢見る心を持ちながら、38才の、いや、もしかしたらそれ以上の
思考力、考察力を手に入れられたら。
夢を手に入れるまでの道のりは、ずいぶん短く、平坦になるはずです。
では、行動の指標にするのに、ふさわしい年齢はいくつぐらいでしょう?
10代では、まだ自分の行動に責任を取れません。
経験も未熟です。
30代というのは、上から下から、さまざまな責任やしがらみにがんじがらめで、
どこか守りに入ろうとする年齢。
そう。最も大胆に、パワフルに行動できるのは、
まだ失うものの少ない、いくらでもやり直しのきく年齢、28才。
青春がけっぷちのパワーとも言えるかもしれません。
もちろん、ここで語っているのは年齢の持つイメージです。
18才のように夢見て、38才のように考察し、28才のように行動する。
こんな理想的な状態を、40代になっても、50代になっても、
いやさ、60代になっても
肉体や脳の衰えからくる制約にも負けずに、めげずに、
目差し続けられたらいいなと。
そして、若い世代には、
是非とも、これから経験する28才を、38才をしっかり味わい、
18才の自由さを失わないようでいて、
ときには、年齢を先取りし、大胆に考え大胆に行動して欲しいと思うのです。
Day-to-day
年内の音大の授業も明日がいよいよ最後です。
若者たちは、それぞれの家族や友達と、クリスマスを、そして年末年始を過ごすために帰って行きます。「よいお年を」ということばは、なんだかちょっぴり淋しくなる。
終わりははじまり。いつだって。。
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Comment
素敵な言葉をありがとうございます
一つの行動目標にしていきたい言葉だなあと素直に思いました!