大きな波を引き寄せる
2015/05/04
音楽の仕事には、大きな波のようなものがあって、
来るときには、ど〜〜っと来て、
来なくなると、潮が引いていくようにぱたりと来なくなります。
制作に、ライブに、レコーディングにと、忙しいときほど、
次々とスケジュールの問い合わせメールや電話が来て、
「お願いだから、しばらく時間をください〜〜!」
と叫びたくなる。
やがて、仕事が落ち着いてくる頃には、なぜか、連絡関係も一段落。
「やっといいペースで仕事ができるわぁ」と、
平和な日々が戻って来たことを喜んでいるのもつかの間・・・
1週間、2週間・・・ぱたりと届かなくなったメール、
鳴らなくなった電話に、やがて不安を覚えはじめます。
「みんな、私の電話番号、なくしちゃったのかしらん?」
「ネット、ちゃんとつながってるわよね〜?」
そうかと思えば、やっと入って来た仕事が、
それまで入っていた唯一の仕事の日程とずばっとかぶって、
断らざるを得なくなり、涙をのむこともあります。
実は、音楽に限らず、フリーで仕事をしている人は、
みな同じような体験をしているもの。
こうした仕事の波に大きなストレスを感じたり、不安を感じたりする人は、
フリーで仕事をしたり、音楽の仕事をしたりする適性はないと言えます。
そして、ここで何よりも大切なのは、「仕事がない時期に何をするか」です。
「仕事の波」は、スピリチュアル系の言い方をすれば、「運気の波」。
一時的な引き潮かと思いきや、
引いたまま1年、2年と戻ってこないときもあるし、
戻ってきたと思ったら、小波でがっくり、なんてこともあります。
心のさざ波に一喜一憂したり、
指をくわえて沖を眺めているだけでは、いい波は引き寄せられません。
引き潮の時期にこそ、腹を据えて、
忙しいときにはできない仕込みや勉強に時間をつかうのです。
経済的にはピンチの時期ほど、ステップアップの大きなチャンスでもあります。
できることは無限大。
旅に出る。
海外に語学や音楽の勉強に行く。
スクールやセミナーに通う。
楽器やダンス、ボーカルなどのレッスンに通う。
作品をつくる。
ブログなどを書いて自己発信をする。
ライブをする。
これまで自分が培ってきたノウハウの棚卸しをしてみる。
ホームページをつくる。
資格を取る。
ビジネスの勉強をはじめる。。。。などなど。
もたもた、うじうじ、けちけちは禁物。
もちろん、単なる趣味や遊びに時間を使ったり、
暇つぶしにギャンブルにはまったり、
憂さ晴らしに食や買い物に走ったり、
飲んでくだまいたりするのは言語道断です。
インスピレーションのおもむくまま、
思い切って大胆に行動するほど、いい結果に結びつくものです。
Let’s do it!
No〜〜〜w!
関連記事
-
-
「また、やっちゃった」と落ち込まないためには?
人はなぜ、同じ過ちを何度も何度も繰り返してしまうのでしょう? 毎回、それなりに後 …
-
-
音楽をどうやって聴くか?
言いたかないけど、レコードの時代に音楽に目覚めた私。 その後、さまざまな音楽メデ …
-
-
幽霊会員ビジネス?
これまで通ったジムやダンススクールの数は、 15〜20の間というところ。 この年 …
-
-
群れない
まわりにいる人を見ると、その人のことが分かると言います。 同じような空気感の、 …
-
-
なんだ、カラオケって、楽しいじゃんっ!
あたくし、今さら言うのもなんですが、 実は、カラオケが大の苦手でした。 これ、ミ …
-
-
旅の準備がさくさく進む「持ち物リスト」
「週末から『びぃた(旅)』なんだよね」 「オレなんか、8月は10日間『出っぱなし …
-
-
「できる人」が集まる環境に身を置く
音楽のセンスや、ことばのセンスを磨いたり、 きらりと光る知性を身につけたり、 楽 …
-
-
ちょっと「なんか」言われたぐらいでって言いますけど。
大人というのは「なんか」言うものです。 親や教育熱心な先生のように …
-
-
「目」にパワーを宿す
「いい顔をしている」。 「目に力がある」。 「面構え(つらがまえ)がいい」。 & …
-
-
「目障りなヤツ」で行こうっ!
「あいつ、なんか目障りなんだよな。 なにがってわけじゃないんだけど、なんか態度が …
- PREV
- 「想像力の限界」を認める
- NEXT
- 「イケてないアンサンブル」を打破する方法(準備編)
Comment
読むたびに「あぁなるほどな」と思い当たる節が多々あり、楽しみに拝読させて頂きながら心に留めております。
ありがとうございます!嬉しいです。
これも、一種の「投資マインド」ですね。
忙しいときにあれこれやるのはコストが高い。
AをやるためにBを諦めなければいけないとか。
また、複数のことはやれない。
一方、暇なときは、そういうコストが小さくなる。
コストが小さいということは、複数のことができる。
そして、リターンも大きくなる。
この蓄積は、プロとしての大きな差になっていくのでしょうね。