「バンドやりたい!」を叶える5つのチャレンジ
「バンド、やりたい!」
そう思ってはいても、なかなか、一歩を踏み出せない。
そんな若者に理由を聞くと、返ってくる答えは・・・
「誰と組んだらいいのか、よくわからない。」
「組みたい人はいるけど、こちらは一人だけなんで、誘いにくい。」
「どうやって声をかけたらいいか、わからない。」
「自分なんか、相手にされずに、断られる気がする。」
「バンドって、うまくいくのか自信がない。」
・・・etc.etc……
私自身も経験があるので、気持ちはよ〜くわかるのですが、
これでは一歩も前に進めません。
バンド仲間と出会うのは、理想の恋人、生涯の伴侶と出会うのと似ています。
初恋の相手と結婚する確率はたったの1%だそうです。
まだ10代という若かりし頃、生涯の伴侶と出会ってしまう人は希有。
その相手とつくったバンドが世界の音楽の歴史を変えてしまうようなバンドになった、
レノン&マッカートニーやジャガー&リチャーズなどは、
最早、生まれる前から、そう運命づけられてきたと思わざるをえません。
つまり、99%が複数の相手との恋愛を経て、ゴールインするわけです。
そんなわけで今日は『「バンドやりたい!」を叶える5つのチャレンジ』
を、ランダムに書いてみようと思います。
Let’s GO!
1.音楽をやる人が集まりそうな場所にでかけること。
家に引きこもっていたり、人と関わらないようにしていては、
出会いなどあるはずはありません。
もちろん、お見合い話を持ってきてくれるような、
おせっかいな近所のおばちゃんはもういません。
ミュージシャンの集まりそうな場所。
音楽学校、イベント、知人のライブ、セッション大会・・・
とにかく足繁く通ってみましょう。
どれだけ足を運んでも出会えない時期もあれば、
思いがけないところから出会いがやってくる場合もある。
探すことをやめたとき、いきなり出会えるときもあります。
それでも、出かけなければ、出会いがないことには変わりありません。
2.仲間を紹介してくれそうな、ハブになってくれる人と友達になること。
たくさんの人とつながっている「ハブ」的存在の人というのは、
どんな業界にも、どんな世界にもいるものです。
そんな人に信頼されたら、出会いをどんどん運んできてくれる可能性大です。
打算的に近づいても、なかなかいい関係は築けないのはもちろんですが、
心にとめておくといい、大切なことのひとつです。
3.「バンドやりたい」ということをいろいろな人に話してみること。
「欲しい」と言わないものを、
「欲しいんでしょ?」と差し出してくれるのは家族ぐらいのものです。
欲しいものは「欲しい」と声に出して言ってみる。
その一言が開いてくれる扉があるものです。
4.あれこれ考えず、とりあえず近くにいる人と、なんでもいいからはじめてみること。
「あの人は違うかな?」「この人とは、うまくいかないんじゃないかな?」・・・
頭でっかちになればなるほど縁遠くなるもの。
まずは、近くにいる人と一緒に音を出してみる。
そこで学んだ事を、次に生かす。
行動すれば、出会いもあります。
「一度お見合いしたら結婚しなきゃいけないんじゃ?」なんて、
重たく考えるのはやめましょう。
とりあえず、やってみる。
そこがスタートラインです。
5.この人とバンドやってみたい!と、ぴんときたら、とりあえず、声をかけてみること。
「あなたのプレイがステキなので・・・」と、
声をかけられて嫌な気持ちになる人はいません。
断られたら、「タイミングじゃなかった」と思えばいいのです。これも恋愛と同じ。
たとえ、自分しかメンバーがいなくても、いいのです。
おもしろいと思えば、他のメンバーを紹介してくれるかもしれません。
・・・いかがでしょうか?
自分自身が魅力的なミュージシャンに成長することが、
おそらく一番大切なことではあります。
本当に素晴らしければ、回りは放っておきません。
しかし、しかし、
恋愛経験によってどんどん美しく、セクシーに、魅力的になる人が多いのと同じ。
バンドの経験によって磨かれていくミュージシャンはたくさんいます。
「もっとうまくなってから」「誘われてから」
なんて、うじうじしていても、そんな日は一生来ません。
とにかく、一歩踏み出す。
話はそこからです。
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はじめまして。非常に参考になりました。バンド活動は取っ掛かりは大変で組むには勇気が必要ですが、やり切ると達成感や大きな自信が手に入りますよね。Misumi様も若い頃は苦労されたのですね。私は今30代後半♂ですが、大学生の頃にボーカルで社会人とバンド活動をしておりました。元々引っ込み思案の人見知りでしたが、歌だけは自信があり、なんとかバンドを組みたいと思い、遅まきながら22歳で初バンドにチャレンジしました。大学内の軽音楽部に中途入部したのですが、ボーカルの枠は当然埋まっており、仕方なくライブハウスのメン募で募って学外のバリバリの経験者のセミプロ社会人達に無謀にも連絡をとり続け、なんとかバンドを組みました。全く知らない社会人のミュージシャンと初めて顔合わせするだけでもビビりまくっていたのを覚えています。ギター、ベース、ドラムとも皆かなりの上級者で、初めは「声が全然出てない」「下手糞」など散々馬鹿にされながらも、足を引っ張るまいと必死でくらいついて練習し、毎日毎日自分の声を録音してどこが駄目なのか研究しまくった結果、2年後には自分でも信じられない程の声域、声量が備わりました。解散時には、初めは辛口だったメンバーに「バンド組んだときは君が一番下手だと思ったけど今では君が1番上手いわ。辞めるなよ、勿体ない。」と言われる程になりました。人生でたった3年間の短いバンド活動でしたが、勇気を出してチャレンジして本当にやって良かったと思います。