とりあえず飛び込め~Singer’s Tips #32~
うまくなったら、バンドやりたい。
いい曲書けたら、音源つくりたい。
自信がついたら、ライブをやりたい。
こんな風に言う人には、
「そんな日は一生こないよ」と言っています。
すべて逆なんです。
バンドをやるから、
人にもまれて、どんどん成長する。
音源をつくると決めて、
日程を立てるから、
バラバラだった曲がひとつにまとまる。
真剣勝負で音源をつくるから、
いい曲か、そうでもない曲かがわかる。
ライブをやると決めるから、集中力が出るし、
勇気を振り絞るから、そんな自分に力が宿る。
人前で歌うから、
何がダメで、何がうまく行っているかがわかる。
がんばった自分に自信が芽生える。
飛び込んでみないと、
崖の高さも、
海の深さもわかりません。
自分が泳げるのか、
溺れてしまうのかさえ、
飛び込んでみなければわからない。
何度も飛び込むから、
飛び込むコツがわかる。
溺れそうになるから、
泳げるようになる。
飛び込むコツがわかってから、飛び込もうとか、
泳げるようになったら、泳ごうとか、
そんなこと言っていたのでは、
ね?
一生飛び込めない、
一生上達しない、
一生泳げるようになりません。
それが自分にとって可能なのかさえ、
わからないですね?
飛ぶと決める。
飛ぶ日を設定する。
死にたくないから、
死にものぐるいで準備をする。
恥をかいたくらいじゃ、人は死にません。
悩むのは溺れてから。
100回くらい骨折してから。
その覚悟がないなら、
やっぱり一生無理なんですね。

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