「なぜ創るか」、「何を造るか」と同じくらい、「どう魅せるか」にこだわる
名曲といわれる歌は、
それを演じていた歌手たちのイメージやパフォーマンスと共に蘇ります。
歌い手の声、その歌い方、
そして、ルックスやパフォーマンスは、
その作品の一部であるわけです。
どんなに素晴らしい楽曲でも、
別の歌手が歌っていたら売れなかったかも知れない。
同じ歌手が歌っていても、違う歌のスタイルで歌っていたら、
違うファッションや、パフォーマンスをしていたら、
やはり、同じような評価を得られたかどうかは疑問です。
たとえば、
マイケル・ジャクソンが、野太い声に、
マッチョなカラダで、
ロックバンドのヴォーカルのようにシャウトしていたら、
マイケルの名曲は、名曲と呼ばれなかったかもしれない。
どんな歌手を思い浮かべても、
その声、歌い方、パフォーマンスは唯一無二であり、
練りに練られ、考え抜かれ、世に送り出されて来たわけです。
さて。
手軽に曲をつくり、手軽に配信できるようになったこの時代。
お手軽に誰でも発信できるということは、
見る方もお手軽にぱぱっと流し見できるということです。
そんな中、どうやって目立っていくか、
どうしたら、気にとめてもらえるかを考え抜き、
声の音色や歌い方、パフォーマンスの細部、
時に、映像の細部にまで心を配れている人だけが、
見る人の印象に残ります。
ブレイクして行く人は、
何かしら、こだわりを持って発信している人だけです。
数を配信することが、がんばっていることだと勘違いしないようにすること。
なんでもかんでも、人の目に触れればいいというものではないし、
YouTubeでも、ニコ動でも、ブログでも、SNSでも、
どんなに手軽に発信できるからといって、
質の低い情報をやたらめったら社会に発信するのは、いかがなものか。
クオリティが低いという印象を一度もたれたら、
人は、自分のチャンネルを見てくれなくなります。
こだわりすぎて、発信することが恐くならない程度に、
どう演じるか、どう魅せるか、
こだわっていきたい、大切なポイントです。
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