逆境に感謝を。逆境に陥れようとする「そいつ」にはリベンジを。
「絶対に、あいつの方が、オレより可愛がられてる。」
「なんで、あの子ばっかりチヤホヤされるの??」
「どうして、自分はあの子みたいにうまくやれないんだろう・・?」
そんな風に、一度も思ったことがないという人は、
よほど環境や人間関係に恵まれているか、
容姿も性格も家柄も才能も頭脳も、非の打ち所のない、完璧な人間か、
先天的にちょっとKY気味の人か・・・
ほとんどの人が、1度くらいは、
周囲の自分に対する扱いが、一緒にいる「あの子」に対する扱いと、どうも違う。
自分はイマイチ相手にされていない、などと、
劣等感を感じたことがあるのではないでしょうか?
「人間関係は不公平なもの」とは、とあるプロデューサーのおことば。
自分の胸に手をあててみたって、
自分はパパッ子だ、マザコンだ、おばあちゃん子だ、
やっぱり息子が可愛い、いや娘の方が可愛い、
長女とは馬が合わない、末っ子は頼りない、
上司のAさんはカッコいい、Bさんはうざい、Cさんは人畜無害だ、
ジョンが一番、いやいや、やっぱりポールでしょ?、リンゴの普通っぽさがいいのよ!、
などなどなど・・・
絶対に、ある程度の格付けは存在しているものです。
誰も彼も、公平に、均等に、などということは不可能ですし、ウソになります。
また、こうも言います。
大切に扱われなくて悔しければ、実力を磨け、
がんばってひとかどの存在になれ。
いつか、見返してやろうと、自分に誓え。
そんなひどい扱いをしてくれた人に感謝しろ。。。
わかります。
わかります。
私自身、たくさんの「ひどい方たち」に「ひどい扱い」をしていただいたおかげで、
今日があると、心から感謝しています。
しかし一方で、おとななら、
自分の心の中の「好み」や「ランキング」を上手に隠して、
可能な限り人を傷つけないように、気持ちよい人間関係を築けるように、
ある程度努力することも大切だ、とも言えるはず。
どんなに、逆境が人を育てるとはいえ、
相手の気持ちなどお構いなしに、
可愛い子、優秀な人、成功者などなどをあからさまにチヤホヤし、
一方で、少しでも自分よりも下と見た人を軽視したり、侮辱したりする、
英語で言うところの”A●shole”な方たちが、
幼気のない私たちの心を傷つけることを、正当化することにはなりません。
「あの子」と比較されたときに一番やってしまいがちな失敗は、
比べられた「あの子」にばかりに意識が向いて、
劣等感や自己嫌悪を感じてしまったり、嫉妬を感じたりしてしまうこと。
これでは、あきらかに悪いスパイラルに入ってしまいます。
ここで重要なのは、可愛がられる「あの子」ではなく、
自分と「あの子」を比較したあげく、「あの子」ばかりを可愛がって、
自分をないがしろにしている「そいつ」の存在。
そこで、そんな「そいつ」たちを冷静に観察&分析してみると、
わかりやすい、共通の特徴が、いくつか浮かび上がってきます。
・若かりし頃、どう見てもモテなかった。または、どう見てもモテない。
・容姿や能力、状況や環境など、さまざまなコンプレックスを抱えている。
・自分の近くにいる人間(家族や恋人など)に、自分自身がないがしろにされている。
つまり、「な〜んだ」の残念な方たち。
おそらくは人にジャッジされてきたから、人をジャッジしたい。
人に不公平に扱われるのが普通だったから、人を不公平に扱う。
そして、もう一歩突っ込んで考えてみると、
実は、自分自身も、「そいつ」がなんか好きになれないタイプだし、
利害関係がなかったら、好んでつき合いたいひとではなかったりもします。
さて、ちょっと長くなっちゃったけど、今日の結論。
つまんない人に心揺さぶられる自分を反省しつつ、
「いつか見返してやる」と熱い想いを新たにする。
これですね。
関連記事
-
本当に大切なことは現場が教えてくれるんだ。
某映画のバンド演奏のシーンの撮影に立ち合ったことがあります。 役回りは、出演者の …
-
「ケツカッチン」で、劇的に成果を上げる
延ばせないデッドライン(締め切り)のことを、 業界用語で「ケツカッチン」と言いま …
-
すべては「可能」であり、「正しい」は自分が決めるのだ。
「クラシック」という音楽のイメージに、 ヨーロッパ的華やかさと優雅さを重ね、 妄 …
-
「真面目がダメならどうすればいいの?」
真面目にやれ。 一所懸命にやれ。 丁寧にやれ。 こどもの頃から、 よく言えば、閃 …
-
一生ヴォイストレーナーのいらない人になる。
「歌なんか、人にならうもんじゃないだろう。」 そんなことばをどれだけ言われてきた …
-
自分を生きる。 自分を愛する。
日々、たくさんの人と会い、 実にさまざまな事柄をさまざまな角度から、 見たり、聞 …
-
MTLは12周年を迎えました。
2008年8月8日に起業して、今日で丸12年が経ちました。 ちんぷんかんぷんで八 …
-
「好き」をどこまでも追いかける。
「好き」という感情くらい強烈なエネルギーを持つものはありません。 どんなに疲れて …
-
膨大な情報が流れこんでくる日の過ごし方
さまざまな情報が一度に流れこんでくる不思議な日というのが、時折訪れます。 今日は …
-
「がんばれる」仕組みをつくる
世の中にはがんばれる人と、そうでない人がいます。 がんばれる人からすると、がんば …