限りない偶然に選ばれてきた「特別な自分」
一瞬の選択で人生は大きく変わります。
もしもあの時、あの瞬間にラジオのスイッチを入れていなかったら。
もしもあの時、あの子と隣り合わせの席にならなかったら。
もしもあの時、彼が偶然知っている曲をピアノで弾かなかったら。
もしもあの時、魔が差して、他人のステージに飛び入りしていなかったら。
もしもあの時、あの場にいたのが1日でも違っていたら。
そんなことを考えはじめれば、
一晩あっても、想い出は辿りきれないでしょう。
しかし、私は、
あの時、あの電車に乗り、
あの番組にチューニングをあわせ、
あの子のことばに過剰に反応し、
激しい衝動であの場所に立ち、
勢いであの歌を歌い・・・
そんな数限りない偶然に選ばれて、今ここにいるわけです。
SF小説が大好きで、多元宇宙論的小説もたくさん読みました。
それに類する映画もたくさん見ました。
あの選択をしなかった、違う人生を歩むことになる自分が、
隣の時間軸で生きている。
その自分にもまた、
違う選択をして、違う人生を歩むことになる自分がいて、
そんな時間軸が編み目のように無限にあって、
さまざまな人生を生きる自分もまた無限にいて。
そう考えると、なおさら、
今、この場所で、このことばを紡ぐ、
この自分という人生を生きることになった特別な意味を、
やけに愛おしく思うのです。
さて、隣の時間軸の自分も、同じことを思って、
今夜ブログを書いているのでしょうか?
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