「どうせ向いてない」を変える3つのプロセス
楽器の練習や歌の練習、パフォーマンスや創作活動がうまくいかないとき、
自分がどうも上達していない、進歩しないと感じられるとき、
思ったように認められないとき・・・
多くの人がハマりがちなのが、
「自分には適性がないのでは?」という罠です。
「適性がないんだ〜。じゃ、や〜めた!」となれれば、簡単ですし、
そもそも、そんなに簡単にあきらめられるということ自体、
文字通り適性がないということですから、さっさと次に進めばいいのですが、
多くの人はそうはいかない。
悩み、苦しみ、やさぐれ、親のせいにし、
自己憐憫や自己嫌悪や自暴自棄に走ります。
しかし、ちょっと、待って下さい。
その前に、「適性」とはなんであるかを考えてみましょう。
誰にでも、他の人より「得意なこと」というのはあるものです。
足が早い人もいれば、裁縫や料理が得意な人もいる。
数学ができる人もいれば、英会話が得意な人もいる。
「得意なのは適性があるから」という考え方も、もちろんあるでしょう。
しかし、一方で、
何かに秀でているということは、そのことがらの本質をとらえていると、
考えることもできます。
スポーツでも、学問でも、技術でも、
上達や向上のために必要なプロセスは同じです。
1.ゴールを明確にすること。
2.自分自身の現状を客観的にジャッジし、ゴールとの距離を見極めること。
3.その差を埋めるために必要なことを選び取り、こなしていくこと。
1~3は必ずしもこの順番で可能になるとは限りませんが、
この3つのプロセスは必ずたどる、必要不可欠なものです。
意識する、しないにかかわらず、
得意なことに関しては、こうしたプロセスをごく当たり前に、自然に踏んでいる。
それが「適性がある」という評価につながるのです。
うまくいかないときに、うまくいかないことにばかり焦点を当てるのではなく、
自分が得意なこと、苦もなくできることに注目し、
それらはなぜうまく行くのか、なぜ得意なのかを、
今一度、冷静に分析してみましょう。
集中力のあり方、リラックスの仕方、思考の回り方、
視点の置き方、カラダのつかいかた、時間のつかいかた・・・
そこに、必ず、今、うまくいっていないことに生かせるヒントがあるはずです。
スポーツ選手と話しても、著作家と話しても、アーティストやエンジニア、
ビジネスマン、子育てに励む親御さんと話しても、
いつも必ずといっていいほど出てくることばは、
「人間のやることって、なんでも本質はおんなじなんだね」
ということ。
「適性」は自分の心が決めること。
ネガティブチェックはそろそろやめにして、もう1歩前に踏み出してみましょう。
本日午前10時より、『ヴォイス&ヴォーカル オープンレッスン12』の増席分のお申し込みを開始いたします。
詳しくはこちらからどうぞ>>
関連記事
-
-
「できないことをできるように」から「できることをもっと素晴らしく」
先日、ディスカヴァーさんが、メルマガで拙著の紹介をしてくれていました。 「自分も …
-
-
ヴォーカリストだって、もっと「音色」にこだわる!
「ロックは出音とグルーヴ、ステージプレゼンス」 と繰り返し書いてきました。 筆頭 …
-
-
「ジャストフィット」を探せ!
初めて手に入れたギターは、ピアノのおまけにと、 お店の人がサービスでつけてくれた …
-
-
ヴォーカリストのための「練習の3つのコツ」
プライベートレッスンでも、MTL12でも、そして音大でも、 クライアントやアーテ …
-
-
歌も演奏も一瞬で上達する華麗なる方法
長年にわたり、音楽学校や音楽大学で、 学生のアンサンブル授業を担当してきました。 …
-
-
自己表現のための”自分アバター化作戦”
かつて、ハワイ出身の日系アメリカ人女性シンガーに、 英詞の提供をしたことがありま …
-
-
練習するのは、全てを忘れるため
「テクニックなんかどうでもいいんですよ、歌は。」 ピッチだ、リズムだ、表現力だと …
-
-
「迷い」に耳を貸さない覚悟
「これだ!」と閃いて、 ワクワクはじめたはずなのに、 なぜかうまくいかない、 こ …
-
-
オリジナリティ
「オリジナリティにこだわってるんで。」 と、オリジナル曲をやっているバンドや、 …
-
-
「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。
以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …

