大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

ザ・集中力!

   

プレイヤーも、ヴォーカリストも、
いや、おそらくパフォーミングアーティストなら誰もが、
集中力の大切さを知っているはずです。

 

「ワ〜ン、ツー・・・」とカウントがはじまった瞬間に、
自分がすべきプレイに集中する。

可能なら、その瞬間にズドンとゾーンにはいる。

 

緊張するのも、舞い上がるのも、
いっぱい練習したはずなのに歌詞が飛んだり、間違えたりするのも、
雑念に捕らわれて、集中できないから。

 

音源を聴くときも、練習するときも、
リハーサルでも、本番でも・・・
集中できるかどうかで、その結果は大きく変わります。

 

わかってはいるけれど・・・

 

この時代は、集中することが非常に難しい時代です。

 

インターネットを開けば、いつもなにか新しいことが起こっている。

LINEやメールで、ひっきりなしに誰かが話しかけてくる。

知り合いの誰かがどんどん発信してくる情報に、
無意識に心が反応してしまう。

 

音楽の聴き方ひとつにしてもそうです。

一瞬にして曲が切り替わるmp3プレイヤーやyoutube。

 

あふれかえる情報の対応に追わる日々の中で、
集中できる時間をつくり出すことに、みな四苦八苦しているようです。

 

 

こんなことを書くと、年寄りみたいでいやなんだけど・・・

テレビも電話も基本、一家に1台きり。
音楽を聴くのはレコードかカセットテープ。
ゲームもインターネットもスマホもなかった昭和の時代とは、
苦労したり努力したりする方向性が全然違って、おもしろいものです。

 

個人差はありますが、集中力を発揮するためには、
ある程度の訓練が必要です。

集中する習慣がない人が、
ここぞと言うときにいきなり集中できるということは、まずありません。

 

 

 

あふれかえる情報の対応に追わる日々の中で、
集中する習慣を身につけるためには、
意識的に情報をシャットアウトする努力も必要になります。

 

PCやスマホの電源をオフにしたり、
マナーモードにしておいたりすることに勇気がいりますか?

fbやLINE、twitterを数分おきにチェックしないと落ち着かないですか?

誰かのアルバムを最初から最後まで、集中して、じっくり聴けますか?

 

もしも一つもYesがなかったら、
真剣に集中力を身につける練習が必要かもしれませんね。

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 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

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