ザ・集中力!
プレイヤーも、ヴォーカリストも、
いや、おそらくパフォーミングアーティストなら誰もが、
集中力の大切さを知っているはずです。
「ワ〜ン、ツー・・・」とカウントがはじまった瞬間に、
自分がすべきプレイに集中する。
可能なら、その瞬間にズドンとゾーンにはいる。
緊張するのも、舞い上がるのも、
いっぱい練習したはずなのに歌詞が飛んだり、間違えたりするのも、
雑念に捕らわれて、集中できないから。
音源を聴くときも、練習するときも、
リハーサルでも、本番でも・・・
集中できるかどうかで、その結果は大きく変わります。
わかってはいるけれど・・・
この時代は、集中することが非常に難しい時代です。
インターネットを開けば、いつもなにか新しいことが起こっている。
LINEやメールで、ひっきりなしに誰かが話しかけてくる。
知り合いの誰かがどんどん発信してくる情報に、
無意識に心が反応してしまう。
音楽の聴き方ひとつにしてもそうです。
一瞬にして曲が切り替わるmp3プレイヤーやyoutube。
あふれかえる情報の対応に追わる日々の中で、
集中できる時間をつくり出すことに、みな四苦八苦しているようです。
こんなことを書くと、年寄りみたいでいやなんだけど・・・
テレビも電話も基本、一家に1台きり。
音楽を聴くのはレコードかカセットテープ。
ゲームもインターネットもスマホもなかった昭和の時代とは、
苦労したり努力したりする方向性が全然違って、おもしろいものです。
個人差はありますが、集中力を発揮するためには、
ある程度の訓練が必要です。
集中する習慣がない人が、
ここぞと言うときにいきなり集中できるということは、まずありません。
あふれかえる情報の対応に追わる日々の中で、
集中する習慣を身につけるためには、
意識的に情報をシャットアウトする努力も必要になります。
PCやスマホの電源をオフにしたり、
マナーモードにしておいたりすることに勇気がいりますか?
fbやLINE、twitterを数分おきにチェックしないと落ち着かないですか?
誰かのアルバムを最初から最後まで、集中して、じっくり聴けますか?
もしも一つもYesがなかったら、
真剣に集中力を身につける練習が必要かもしれませんね。
関連記事
-
-
基礎の難しさに気付く~Singer’s Tips #4~
歌を上達したいという人に、 ウォーミングアップやストレッチ、 ヴォイトレなど、基 …
-
-
中途半端なメソッドで教えない。学ばない。
メソッドには3種類あります。 ひとつは教え手自身が、複数の学校で、または専門家か …
-
-
「違和感」を放置しない。
私たちの脳は毎秒1000万ビット以上の情報を処理できると、 神田昌典さんが書いて …
-
-
ギターの「早弾き」 vs. ボーカルの「高い音」
ボイトレというと、高い音ばかり練習している人がいます。 実際に、スクールなどでも …
-
-
目一杯のインプット&勝負をかけてのアウトプット
どんな人にも、 スキルを上げるべく、目一杯インプットしたり、 勝負をかけて、アウ …
-
-
「とにかくやる」
「やりたくないときほど練習をすると、やってよかったと思えるわよ」 …
-
-
1つの曲に含まれる驚くべき情報量
「普段、どんな音楽を聴いているんですか? やっぱり、レコードとか、CDとか、たく …
-
-
練習場所が欲しい!
最近の高校生は、学校でバンド練習とかするのでしょうか。 高校時代、授業が終わると …
-
-
ゆっくりやってもできないことは、速くやったらなおさらできない。
「速くて難しい曲」、どうやって練習していますか? 学生などの練習で …
-
-
うまくなる人の5つの条件
「うまくなりたかったら、やっぱヴォイトレしなくちゃダメですかね?」 「学校みたい …
- PREV
- ミュージシャンのランク付け
- NEXT
- 「打たれ強い人」になる唯一の方法

