ミュージシャンのランク付け
ランク付けをしたがるのは人間という動物の本能と言います。
「天は人の上に人をつくらず。」
といった福沢さんはしっかり1万円札の顔になってるし、
Imagine no possessions.
と歌ったジョン・レノンは数千億円の資産を残したと言うし・・・
何を基準にするかは、ランク付けする人の趣味や都合、
または自分自身のポジションによって違うでしょうが、
ある種のランク付け、順位付けをまったくしない、という人に、
私はまだ、会ったことがありません。
自分にとって都合のいい基準でランキングされるなら嬉しいくせに、
都合のよくない基準でランキングされるとムカついたり、
「くだらない!」と腹を立てたりするのも、
人間だから仕方のないことでしょう。
数字によるランク付けが一番簡単で、わかりやすい。
だから、アーティストでも、タレントでも、
CDが何万枚売れたとか、印税がいくら入ったとか、
ギャラの平均がいくらだとか、年収いくらだとか、
そんな基準で、ランキングされるのが世の常です。
ランキングが下がれば扱いも変わる。
フェスや番組などの出番だって、
あからさまに不利な条件のところに入れられる。
反対にランキングが上がれば、
いきなりチヤホヤされたり、
会ったこともなかった人が親戚ヅラしてきたり、
お金貸してくれと言ってきたり・・・
ひとつのルールの中でゲームをしていれば、
いいことも、悪いこともセットで受け入れなくてはいけないものです。
ミュージシャンも、ギャラの金額でランキングされるのは、常識の範疇です。
スタジオミュージシャンの世界では、
反対に、ランキングでギャラの金額が決まるというところもあるようです。
売れっ子ならば、年収や、ツアーの本数、参加した作品の数などが、
ある種のステイタスになりますし、
年間の出演ライブの本数や、その動員数などを基準にする人もいます。
もちろん、
オレの方がうまい、あいつはルックスが悪い、
あの人は意外に年行ってる、彼女はおっぱいが大きい・・・などという、
主観満載の指標もあれば、
音や声の大きさ、手数の多さ、いかに速く弾けるか・・・みたいな、
意味不明な指標もあります。
そうそう、オレの方がロックっぽい。
あいつはロックじゃない・・・なんて、謎の指標もあったっけ。。。
人間は自分自身をどこか特別な人間だと考えることで、
モチベーションを上げたり、努力できたりするもの。
だから、どんな基準でも、適応することで、
自分自身が高揚したり、優越感を感じて気持ちよくなったり、
または「今に見てろ!」とがんばれるなら、
どんどんランク付けすればいいでしょう。
しかし、ランク付けというのは、ことほどさように無意味かつ、適当なもの。
数字のランク付けだって、わかりやすいようで、
ある種の人たち以外には、まったく意味のないものです。
さまざまなの指標の重要度を決めているのは完全に個人です。
自分の勝手な基準でランク付けしているだけなのに、
いちいち他人に言いふらして得意がったり、
誰かを下に見てさげすんだり、勝手に上に見て落ち込んだり、
あげくのはてに、人を傷つけたりしていいはずもありません。
「天は人の上に人をつくらず」
ランク付けは、あくまでも自分の心の中だけでしたいものです。
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