「真っ直ぐ立つ」が大切なんです。
2015/12/20
「真っ直ぐ立つ。」
意外に難しいと感じる人が多いようです。
スタンディングのライブハウスなどでも、LIVEを見ている間中、
とにかくグラグラと何度も重心を変える人をたくさん見かけます。
アーティストが見えないからというのではなく、
ただ、真っ直ぐ立っていられないという印象です。
レッスンでも同じ。
真っ直ぐ立つ姿勢を取り続けることが、苦痛らしく、
モジモジと、あっちこっちへ重心を変える。
真っ直ぐ立っていられない理由は、
姿勢が悪い、
カラダの軸が感じられていない、
筋力不足、など。
いい姿勢が保てないという時点で、カラダはかなり衰えているということになります。
いい姿勢のポイントは、耳、肩、腰骨の外側が一直線になること。
壁に踵、背中、お尻、そして後頭部をつけて立った状態が、「いい姿勢」とされます。
(ただし、背中の筋肉が極端に発達した男性などの場合は、
この限りではないようです)
頭の真ん中が天井に糸で吊されて、全身がリラックスしているような感じ。
さらには、カラダの前後左右上下のど真ん中、
具体的に言えば、おへその下10〜15㎝からカラダの内側10〜15㎝に入った場所、
丹田にカラダの中心、重心を感じること。
実は、この、重心の位置が最も大切です。
緊張してしまうと、重心はどんどん上に上がってゆき、
呼吸が浅くなります。
力点が、散漫になり、カラダが硬直します。
真っ直ぐ立つことで、全身のバランスが整い、
呼吸も安定します。
さらに、発声時の力の流れもつくりやすくなります。
これは歌に限ったことではありません。
姿勢を立てられないということは、「気が通らない」ということ、
という人もいます。
歌でも楽器でも、仕事でも勉強でも、
よいパフォーマンスと、姿勢、重心、呼吸はワンセットなのです。
関連記事
-
-
奥歯の話
普通に口を閉じてみてください。 上の奥歯と下の奥歯の間、すき間空いていますか? …
-
-
自分の「サイズ」に合った声を出す
管楽器ほど、 一目見ただけで音色の想像がつく楽器もないでしょう。 大きさ通り、見 …
-
-
風邪でもなんでも 「声を出さなくちゃいけない時」に絶対やること
現在アニメディレクターとして仕事をする姉が、 まだ、ただのアニメオタクだった、中 …
-
-
風邪の治りかけ。「ガラガラ声」の原因は?
今年の風邪はいやらしい、とは聞いていましたが、 いやいや。まじで。 いつまでも、 …
-
-
ノドにいい食べ物?悪い食べ物?エピソード
「ノドにいい食べ物ってなんですか?これは食べちゃいけないってありますか?」 こん …
-
-
カラダをつくる~Singer’s Tips #23~
どんなに歌を練習しても、 肝心の楽器であるカラダがへなちょこでは、 いい音、いい …
-
-
風邪をもらいたくない人の「非情の掟」
何年か前のこと。 海外旅行中にこっぴどく風邪をこじらせて、 副鼻腔炎が半ば慢性化 …
-
-
声帯さまってすごいんです
声帯ってどんなものか知っていますか? 声にトラブルを持ってお医者さんに行ったとい …
-
-
「ヴォーカリストはまず姿勢!」の本当の意味
「MISUMI先生は、姿勢、姿勢っておっしゃるんですけど、 姿勢をよくする意味っ …
-
-
地上で最も完璧な楽器
ピアノ。アコースティックギターやヴァイオリン。 管楽器たち・・・ 歴史ある楽器た …
- PREV
- メソッドよりも大切なこと
- NEXT
- ノドにいい食べ物?悪い食べ物?エピソード