大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

行動のパターンを変えると思考が変わる

   

6日ぶりの更新です。
丸2年前、思いを新たにブログに取り組もうと決心して以来、
こんなにお休みしたのははじめてて、
正直、1〜2日は心落ち着きませんでした。

 

実は、4~5ヶ月ほど前から首の痛みに悩まされていました。

いろいろ治療を試みたのですが、どれもうまくいかず、
痛みはひどくなるばかり。
酷い時は頭痛にまで発展し、鎮痛剤のお世話になっていました。

 

それが、久しぶりにお世話になった中国鍼灸の名医のおかげで、
びっくりするスピードで回復に向かっているのです。

 

その先生曰く、
「PCから離れていなさい。原因は、それだから。」

 

いやいや、先生〜。
私の仕事、PC命なんですよぉ〜。。。

 

とはいえ、レッスンにもパフォーマンスにも、差し障るレベルの痛み。

一日も早くよくしたい。

 

というわけで、義父の元への帰省中、PCを開くのをやめてみました。

 

当然、行動のパターンはまったく変わります。

 

朝起きる→PCに向かう→レッスン→PCに向かう→レッスン→PCに向かう→ごはん→PCに向かう→寝る・・・
日によって、「レッスン」が「大学」だったり、
「打ち合わせ」や「リハーサル」、
「収録」だったりするだけで、
ONの日のスケジュールはほぼこのパターン。
毎日14時間くらいは働いているイメージです。

 

それが、夏休み中は、

朝起きる→ごはん→寝る

この合間がざっくり空っぽになりました。

 

「空間」があると、新しい思考が流れ込んできます。

 

なにかに集中したいときは、
この「新しい思考」が邪魔になるときもありますが、

探しても探しても答えが見つからないときや、

さまざまな角度から思考を進めているつもりでも、
一定のパターンから抜け出せないようなときは、

新しい視点、新しい思考が景色をいきなり変えてくれます。

 

例えば、あるものを徹底的に観察して、研究して、
すべてをわかったような気になっているとき。

ふと、研究の手を止めて、
ぼ〜っとそのものを俯瞰しているうちに、

自分が、それを持ち上げたことがなかったことに気がつく。
あるいは、それを口に入れてみていなかったことに気づく。

 

 

 

持ち上げてみたら、円柱だと思っていたものが、実は筒だったり、
口に入れてみたら、メロンに見えていたものが、実はろうそくだったり。

 

そんな気づきから、新たな発想や思考が生まれるのですね。

 

 

 

そんなわけで、
いろんなものの空洞や本質に気づく時間となった夏休み。

 

おかげさまで首も、後一歩のところまで回復したように思います。

明日から、またバリバリがんばります。

46324670 - young woman traveling looking out the window while sitting in the train.

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  関連記事

「あの頃は不便だったのよ」自慢

兄弟や友人に音楽通がいる人ならともかく、 昭和の時代に、 たったひとりで音楽を学 …

よき時代のよきものを、 いい形で後世に伝える方法

高校時代、何が嫌いって「古文」の授業くらい 嫌いな授業はありませんでした。 使わ …

「あ、あれ、まだ書いてない」

「MISUMIさんのブログって、声や歌の話、ほとんどないですよね。」 そんな風に …

「今さらそんなことして、どうするつもりなの?」

思わず口をついてでることばには、 その人が日頃、何を信じているかが反映されます。 …

We Gotta Get Out Of This Place!

夢中で毎日を過ごすうちに、気づけばずいぶんおとなになっていた。 あまりにもずっと …

好きなことをやってると、時間の流れが止まるんだって。

書くことは、趣味なんですよ。 ただ、書くことが好き。 日記でも、ブログでも、曲で …

1行のことば

1行。 たった1行のことばが、 人にパワーを与え、 この世で最も幸福な人にする。 …

「腐ったリンゴ」を手に入れる/『腐ったリンゴ』

こんな人と付き合った方が得じゃないか? もっと、こんな音楽をやった方がいいんじゃ …

「できない」と言える「自信」を育てる。

レコーディングのお仕事に 呼んでもらうようになったばかりの駆け出しの頃。 スタジ …

なにをハンディとするか、 なにをチャンスと考えるか。

「やっぱなぁ〜。東北人は、生まれながらにハンデ背負ってんだなぁ〜」 カツゼツとビ …