「ディレクター」や「プロデューサー」に過度の期待をしない
さて、夏休みもそろそろ後半です。
デモができたら、
オーディションやレコード会社、
音楽事務所などに送ってみようと思っているでしょうか?
オーディションなどに送るデモで、
最も大切なことは、「わかりやすいこと」。
直接持ち込めるスタッフさんがいる場合や、
運良く、本当に音楽のわかる人が聞いてくれる場合以外、
そして、それ以外の場合の方が圧倒的に多いのですが、
この「わかりやすいこと」は鉄則です。
ミュージシャンという仕事につくまでは、
いや、ついてからしばらくの間も、
「ディレクター」、「プロデューサー」という名のつく人は、みな、
音楽のことをなんでもわかっている、
ジョージ・マーティンみたいな人たちなのだと思い込んでいました。
つまり、どんなに録音がひどくても、
一発で本来の声や演奏のよさをわかってくれる。
どんなにアレンジがお粗末でも、
曲や歌詞の可能性をわかってくれる。
なんなら、多少曲や歌詞が未完成でも、
きっとこの子はスターになる!と感じてくれる。。。
そんな過大な期待は、もちろん、
大間違いのこんこんちきです。
そもそも、曲もアレンジも録音状態もひどいデモを送ってくる、
センスの悪いヤツらになんて、ジョージ・マーティンだって、
耳を貸すかどうか怪しいものですが。。。
ディレクター、プロデューサーの多くが、
ごく普通の音楽愛好家。
または元ミュージシャンです。
大天才でも、サイキックでも、ありません。
普通の人がカッコいいと思うものをカッコいいと思う。
普通の人が聞きたいと思う音楽を聞きたいと思うわけです。
だからこそ、
1.録音状態は可能な限りいいものを用意する。
音楽のわかるひとほど、 音の悪い録音物を聞くことは苦痛です。
録音が悪いせいで、自分の声のよさをわかってもらえない可能性もあります。
2. 自分の声のよさをしっかりアピールできるようにする。
聞かせたいのが歌なのに、長いイントロやギターソロは不要です。
自分の声のよさを最大限に生かせるメロ、キー、構成の曲を選ぶべきです。
3. アレンジは詰め込みすぎない。
よほど完成度に自信がある場合以外は、
アレンジはシンプルなものほどいいでしょう。
聞き手の頭の中でアレンジが展開する余地を残すのも必要です。
いかがですか?
これらすべては、もちろん、
それなりのレベルの楽曲を、きちんと演奏でき、
ピッチやリズムをそこそこしっかり、
自分なりの表現力を持って歌えるようになった、次の段階。
ここらで、ピッチあげていきましょうか?(^^)
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