「思い込み」と「勘違い」で、成長を加速せよ!
友だちのお嬢さんの話です。
両親が芸能系のお仕事だったこともあり、こどもの頃からダンスと歌が大好き。
デビューを夢見てタレント事務所系スクールに通い、そのあまりの熱心さに、「好きなだけレッスンに出ていいよ」と許されたと言います。
それでも、事務所内外のオーディションで、関係者の目にとまることはありませんでした。
何度オーディションを受けても、業界関係者に直接会っても、反応はいまひとつ。
高校卒業を目の前に、またオーディションに落ちて、「さすがに心配になって娘に声をかけたんだけどさ」と、ある日、友人が言います。
「うちの子、ちょっとおかしいんじゃないかな?
だってさぁ、あの子くらいオーディション受けても受けても受からなかったら、普通、落ち込んだり、自信なくなったりするもんじゃない?それがさぁ、あの子、言ったセリフが、『ばかね。どうしてわかんないのかしら?』なのよ!それも強がりとかじゃなくって、本気で不思議そうに言うのよ」。
やられた、と思いました。
その話を聞いて、嫉妬すら覚えた私は、友人にこう告げました。
「あの子は絶対の大物になる。だからさ。なんにも心配しなくて大丈夫」。
そのほんの数年後、彼女はYouTuberとして大ブレイクし、メジャーデビューを勝ち取りました。
歌の才能。ダンスの才能。容姿に頭脳にコミュ力。性格。
何を置いても、アーティストにとってもっとも大切な才能は、「自分を信じるチカラ」です。
やりたいと思うことはなんだって可能だ、という思い込み。
自分には他の誰もマネできない、圧倒的な才能があるのだという勘違い。
これこそが、困難にめげずに突き進むエネルギー源であり、継続していく勇気です。
このチカラが強い人ほど、まわりを巻き込むチカラも強いのです。
恥ずかしがることはありません。
押さえつけてはいけません。
思い込みと勘違い、どんどん育てていきましょ。
関連記事
-
-
オーディションに失敗したくらいで、いちいち落ち込んでる暇なんかないのだ。
長年業界におりますが、 いわゆる「オーディション」を受けたのは2回だけ。 2度と …
-
-
人生は「パッション」がつくるのだ。
ある時期、心から夢中になって、 一度でも自分のカラダの中を通り過ぎたものは、 自 …
-
-
ゴールを鮮明に描く。
「がんばっているのに、どうも成果があがらない」、 「なんかうまくいかない」という …
-
-
「環境を変えれば、夢が叶う」と思っていませんか?
「やっぱり、歌う夢を叶えたいんです!」 そんな風に熱く語る人に、最近、とてもよく …
-
-
人には、人の「道筋」がある。
学生時代、得意だった科目に『論理学』があります。 一般教養の範囲ですし、 正直、 …
-
-
当たり前に続けることが、「特別な力」になる。
中学、高校と、 6年間も練習をしまくったにも関わらず、 ピアノもギターも「残念」 …
-
-
「もっと遊べ!」という謎のワード
「MISUMIちゃんは、もっと遊ばなくっちゃ。」 来る日も来る日も歌のことばかり …
-
-
「生みの苦しみ」
作品をつくり出すことは、非常に苦しい作業です。 例え …
-
-
「才能」ってなんだ?
若かりし頃から、 「恵まれた人」に対する強烈なコンプレックスを抱えて生きて来まし …
-
-
ミュージシャンに、定石も王道もない!
「MISUMIさんは、何才から歌っているんですか?」 「やっぱり楽譜が読めないと …