大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

脱・質問マニア〜自分の頭で考える!〜

   

「私、どんな歌、歌ったらいいですかね?」

「練習すればもっと声って出るようになるんでしょうか?」

「〇〇できるようになる練習ってどうやればいいんですか?」

・・・etc.etc.
延延と質問を繰り返す生徒が、実にたくさんいます。

質問をたくさんすることイコール、
勉強熱心なのだと勘違いしているのでしょうか?

質問とは「わからないところや疑わしい点について問いただすこと」。

頭に浮かんだ疑問を何でもかんでも口に出して、
その答えをすべて他人に求めることは、依存、もしくは怠惰と言います。

自らのアイデンティティを失いかねない、危険なことです。

できないこと、わからないことを、なぜだろうと考える。

自分の頭で考えても答えが見つからなかったら、
いろいろな情報を集めてみる。4916846_s

集めた情報から自分にとって有益と思われるものをいくつか選び取って、
ひとつずつ、自ら試し、検証してみる。

もちろん、そう簡単に正解に行き渡るわけもなく、
思考、情報収集、選択、検証、さらに疑問、というサイクルは、
なんども巡るわけですが、
そうして行き当たった正解だけが、自分の血となり、肉となるものです。

自分の正解は自分にしか見つけられません。

トレーナーが提供できるのは、
思考のヒント、情報収集のヒント、選択のヒント、
そして、検証のヒント・・・ただヒントを与えることだけです。

答えを選び取っていくことは勇気のいる行為です。

誰だって間違った選択をして、時間や労力を無駄にしたくない。

でも、思考と勇気、そして行動のないところに進歩はあり得ないのです。
疑問が浮かんだら、お手軽に口に出さず、
まずは自分の頭を使ってじっくり考えることからはじめましょう。

頭は帽子かぶるためについているんじゃないんですから。

 - 未分類

  関連記事

no image
言霊。声霊。

忘れられないことばというのがあります。 言った本人は、単なる会話の流れで、何の気 …

no image
先人たちの名演に学ぶ

ボーカリストにとって、いや、ミュージシャンにとって、 最高の教材は先人たちの残し …

no image
「からだレベル」でグルーブを感じる

8ビートは4分の4拍子の8分音符が8つで、16ビートはその倍で・・・ アクセント …

no image
「おかあさん声」の主は・・・

昨日、近くのストアにお買い物に行ったときのとこです。 商品に見入る私の横で、親子 …

no image
疑問、質問、聞きたい話、ありますか?

脳内にどんどんわき上がってくる、ことばの断捨離の目的で、 ブログを可能な限り毎日 …

no image
「点ではなく面で考える」

最近、心密かに想いを寄せている佐藤オオキさん。 昨年、オオキさんが出演していた …

no image
「仕事に困らないミュージシャン」の3つの特性

仕事がなくなると、景気だの、時代だのと世の中のせいにしたがるのは、 ミュージシャ …

no image
「歌う環境」をつくる。

5年ほど前、某レコード会社のディレクターさんに連れられて、 女性R&Bシ …

音楽という「箱」から取り出すもの

ずいぶん昔のことになります。 その奔放かつ、悪魔的とも表されたプレイスタイルに魅 …

プロフェッショナルの徹底ピアノ調整!

10月末から1週間ほど休業&家を留守にするということで、 思い切って、ピアノの一 …