「どうやったらできるか」じゃなくて、「どうやったらなれるか」。
「どうやったらできるか」が知りたいのは、
真面目に学ぶ気のある人のお話です。
たいがいの人は
「どうやったらなれるか」の方に興味があります。
まぁ、もっと大多数の人は、
「その人になるって、どんなか」の方にうんと興味があって、
だから雑誌やワイドショーがいつの時代も売れるわけです。
「どうやったらなれるか」と考えれば、
例えば、ロックギターリストなら、
ギターのスキルだけでは不十分です。
ルックスもアチチュードも必要ですし、
ある程度のカリスマ性やスター性も大切。
エネルギーや情熱、
そして、まわりの人を動かすパワーもいりますし、
コミュニケーションスキルもいるでしょう。
ある程度計算高くないとダメですし、
先を読む力も大事。
もちろん、東京に出ようとか、海外に行こうとか、
行動力も必要です。
そして、そして、
何よりも、運を引き寄せる力が大切です。
そうした、「どうやったらなれるか」というノウハウは、
複合的な要素の組み合わせ。
一概に、これをすればOK、というようなものではありません。
しかし、こうしたポイントを無視して、
ただただひたむきに練習に励んでも、
結局どこにもいけないまま、終わってしまいます。
人はあこがれを感じる人の演奏や歌を聴きたいもの。
その人にあこがれを感じるのは、
単にプレイがうまいということではなくて、
その人の存在そのものに惹かれるということです。
いいプレイヤー、いいシンガーになりたかったら、
いい人間になること。
出音は正直なものなのです。
さらに、
人が惹き付けられるのは、その人のパワー。
人に与えて余りあるだけのエネルギー、パワーを、
持ち続けること。
そんなエネルギーをどうやったら自分が発信できるかを考え続けること。
そして、行動。
勇気を持って、真っ直ぐに進んでいく行動力。
もちろんね。
そんなことを考えているばかりでは、
ギターも歌も、どんな楽器も、上達はしません。
プロの現場では、
どんなに人間的に魅力があって、パワーがあっても、
へたくそはへたくそ。
一時的にいい思いをすることがあったとしても、
あっという間に相手にされなくなるでしょう。
一方で、
そんな複合的な、プレイヤー、ヴォーカリストとしての魅力を、
どうしたら育てられるのかを、
一所懸命考え、行動していくことも、
練習とおなじくらい大切。
広い視野でキャリアというものをとらえられるからこそ、
長い間、一線で活躍できるミュージシャンになるのですね。

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