まだやれるから悔しい。 まだ行けるから苦しい。
音楽で食べていかれるかどうか。
そんなことを本気で心配し始めるのは、
大学や音楽学校、
もしくは高校の卒業が目の前に見えてからでしょうか。
このままフリーターになっていいのだろうか?
人並みに就職すべきじゃないか?
自分には才能があるのか?
運はあるのか?
バンドがうまくいって勢いがある時や、
曲がりなりにも音楽の仕事が舞い込んで、
多少なりともお金をつくれる時は、
前向きな気持ちにもなれます。
しかし、なかなかそうはならないから悩みは尽きないわけです。
実力的にも十分プロになる得ると思っていた先輩や、
事務所などから一度ならず声がかかった人、
才能あるなぁと一目置いていたような人たちが、
あっさり就職を決めたりすると、なおさら焦りが出てきます。
一方で、
たいしたことないとあなどっていた人が、
いきなりデビューしたり、
自分と同じ場所にいると思っていた仲間に、
突然お仕事が決まったりすると、
思いきり自己嫌悪に陥ったり、
なんで自分にだけ、特別なことが起きないのだと、
腐ったりもする。
それでも、なんでも、やめられないから、苦しいのですね。
しかし、そんな苦しさや悔しさに背を向けてはいけない。
私は、どんなことに対しても、
「ちくしょうっ!今に見てろよ!」と思えるうちは、
まだまだエネルギーもポテンシャルもある証拠だと信じています。
まだやれるから悔しい。
まだ行けるから苦しい。
その苦しさや悔しさから逃げ出すなら、
自分自身はそこまでだと言うこと。
それならそれで、さっさと次の、
もっと情熱を傾けられることに進めばいいのです。
苦しさと向き合って、
悔しさに耳を傾けて、
じゃあどうしようと、
自分はどこへ向かっていけばいいのかと、
頭が痛くなるほど考えて、
穴に入りたいような恥ずかしさや、
心臓がきゅっとなるような緊張感を乗り越えて、
どんどん行動する。
匍匐前進でもいい。
砂を噛むような思いをしながら、
重い重い、自分という荷物を持てあましながら、
とにもかくにも前に進む。
そのうちに、
きっと、きっと、違う景色が見えてくる。
あれ?と言うようなことが自分に起きる。
苦しかったことがウソのように報われるときもくる。
もしくは・・・
憑きものが落ちたかのように、
音楽に対する執着がすぅっと消えて、
信じられないくらい楽になるときが来る。
どちらが自分に起きるのか、それは誰にもわかりません。
いずれにしても、その時こそが、
次のステージに向かうとき。
その日が来るまで、ただひたすら進む。
自分にできることは、それしかないから、
ただ、進む。
人生はがっかりするほど短いくせに、
苦しい時間はウンザリするほど長いもの。
ただ、進む。
負けずに進む。
それだけです。
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