がんばり方は教えられません。
何年か前のこと。
レッスンにやってきた学生があきらかに練習した形跡がないので、
「練習してないでしょ?」と言ったら、
「先生!あたし、なんでがんばれないんでしょう〜!?
がんばりたいって思うのに、がんばれないんですっ。」
と、妙に悲しそうな顔で言います。
なるほどと、こちらはなんだか腑に落ちて、
「無理してがんばることはないよ。もっと他に好きなこと、やりたいことが見つかるかもしれないよ。」と冷静に言うと、
「何言ってるんですか、先生っ!
がんばらせるのが、先生でしょ!?そんなこと言わないでくださいよ〜」と来て、
「はぁ〜?」と思わず大きな声が出ました。
人間、好きなことしか一所懸命できない。
寝ても覚めてもそのことしか考えられないくらい夢中になれることじゃなくちゃ、
人より抜きんでることはできないし、もちろん成功もしない。
がんばらなくちゃって思ってがんばるのって、苦痛ですよね?
苦痛なことは、続かない。
なんで、そんな苦痛なことをやりたいと思うのか、心の底から理解できません。
もっと好きなことが、きっとある。
「やりなさい」と人に強要されなくても、寝るのを忘れてやり続けてしまうくらい夢中になれることがきっとある。
それって、別に、音楽とか、スポーツとか、勉強とか、そんなカッコいいことじゃなくてもいいと思うんです。
旅行だっていいし、デートだっていい。
夢中になれることに全身全霊夢中にならなくちゃ。
人生はほんっとに短いのに、なんでやりたくもないことを「がんばらなくちゃ」と思うのか。
夢中になった先に見える世界が、自分の未来。
もっと、夢中になれること、気づいたらがんばっちゃってるようなこと、
見つければいいんです。
でもって、「がんばり方」というのは高い学費を払って、大学生まで来て教えてもらうようなことじゃないので、そこんとこもよろしく。

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