がんばり方は教えられません。
何年か前のこと。
レッスンにやってきた学生があきらかに練習した形跡がないので、
「練習してないでしょ?」と言ったら、
「先生!あたし、なんでがんばれないんでしょう〜!?
がんばりたいって思うのに、がんばれないんですっ。」
と、妙に悲しそうな顔で言います。
なるほどと、こちらはなんだか腑に落ちて、
「無理してがんばることはないよ。もっと他に好きなこと、やりたいことが見つかるかもしれないよ。」と冷静に言うと、
「何言ってるんですか、先生っ!
がんばらせるのが、先生でしょ!?そんなこと言わないでくださいよ〜」と来て、
「はぁ〜?」と思わず大きな声が出ました。
人間、好きなことしか一所懸命できない。
寝ても覚めてもそのことしか考えられないくらい夢中になれることじゃなくちゃ、
人より抜きんでることはできないし、もちろん成功もしない。
がんばらなくちゃって思ってがんばるのって、苦痛ですよね?
苦痛なことは、続かない。
なんで、そんな苦痛なことをやりたいと思うのか、心の底から理解できません。
もっと好きなことが、きっとある。
「やりなさい」と人に強要されなくても、寝るのを忘れてやり続けてしまうくらい夢中になれることがきっとある。
それって、別に、音楽とか、スポーツとか、勉強とか、そんなカッコいいことじゃなくてもいいと思うんです。
旅行だっていいし、デートだっていい。
夢中になれることに全身全霊夢中にならなくちゃ。
人生はほんっとに短いのに、なんでやりたくもないことを「がんばらなくちゃ」と思うのか。
夢中になった先に見える世界が、自分の未来。
もっと、夢中になれること、気づいたらがんばっちゃってるようなこと、
見つければいいんです。
でもって、「がんばり方」というのは高い学費を払って、大学生まで来て教えてもらうようなことじゃないので、そこんとこもよろしく。

■本気でうまくなりたいと思ったら、迷わず受けて欲しい。
6日間にコミットして、歌に対する自己肯定感を一気にあげてください。
第10期 MTLヴォイス&ヴォーカルトレーニング。11月開講です!
関連記事
-
-
特別なことはなにも起きない
音楽業界でお仕事をするようになって、 少しずつキャリアを積み始めた頃、 街でばっ …
-
-
学ぶ姿勢
誰かから何かを学ぶときは、 ひととき自我のスイッチを切り、 その人の言うことを、 …
-
-
「好き」をどこまでも追いかける。
「好き」という感情くらい強烈なエネルギーを持つものはありません。 どんなに疲れて …
-
-
「才能」ってなんだ?
若かりし頃から、 「恵まれた人」に対する強烈なコンプレックスを抱えて生きて来まし …
-
-
「バンマス・マニュアル」〜ライブ編〜
メンバーがあつまったら、さっさとライブを決める。 いや、なんなら、メンバーは集ま …
-
-
みんな勝手なこといいやがる。
今でこそ、プロアマ、セミプロ問わず、 「アーティスト」なんて、 定義のふわっとし …
-
-
人にものを教えるとは「あきらめないこと」
正直、面倒くさいです。 何度言っても予習してこない。 まともに練習 …
-
-
意味ある「1」を積み重ねる
「小さいことを積み重ねるのが、 とんでもないところへ行くただひとつの道だと思って …
-
-
発声メカニズムを知るだけで声がよくなる人の特徴
「まだ1回しかレッスン受けてないですし、正直、全然練習できなかったのに、なんか、 …
-
-
18才のように夢見て、38才のように考察し、28才のように行動する。
18才のとき、夢は無限大でした。 自分自身にも、自分の可能性にも、未来にも、なん …
