聴覚 視覚 筋感覚
歌がうまくなりたい、いい声になりたい、と思うなら、
研ぎ澄ましたい感覚が3つあります。
それが、聴覚、視覚、筋感覚。
声は音。
自分の出している音がどんな音なのか、
どんな音を自分は心地よいと感じるのか、
自分が目差したい声と、今の自分の声はどこがどんな風に違うのか・・・
耳から拾わなくてはいけない情報は、たくさんあります。
「まずは耳を鍛えなさい」とは、トレーニングをはじめたばかりの人が、
必ず言われる言葉。
もちろん、聴覚を鍛えるのは必要不可欠です。
しかし、発声練習や、歌をはじめたばかりの人に、
声を出しながら、それほどの情報をキャッチしろというのは無理というもの。
聴覚は歌や発声の上達と共に、じょじょに磨かれていくものです。
何にフォーカスすべきか、そこから何を聞き取るべきか、
まずは左脳で整理してから、ポイントを絞って耳を澄ますことが重要です。
おとなになればなるほど、左脳からのアプローチが大切なのです。
視覚からの情報も、大いに参考になります。
ほとんどの人が、聴覚よりも、視覚に依存して日々を送っています。
身支度をする、歩く、仕事をする、食事をする・・・
日常、自分が行っていることを、目を閉じて行ってみてください。
視覚を通じて得た情報が、いかに自分の日常に影響を与えているか感じられるはずです。
声は目に見えないもの。
しかし、「声の理由」は、声を出している自分自身の全身に現れます。
姿勢、力の流れ、全身のバランス、表情、精神状態・・・
そうしたすべてを、視覚から捕らえることは、
歌や発声をよくするために大いに意味のあることなのです。
そうした、視覚や聴覚から得た情報が、脳にフィードバックされ、
筋肉の感覚=筋感覚に微調整を加えていきます。
この、人間だけにある繊細な筋感覚が、
細かい線を描き分け、
群舞を踊るバレリーナたちの指先を一寸の乱れもなく同じ高さに保ち、
信じられないほど早いフレーズを、正確なピッチで歌い上げるのです。
聴覚、視覚、筋感覚は三位一体。
オトナになってから、この3つを研ぎ澄ましていくためには、
確かな知識を手に入れ、ひとつひとつ理解、消化すること。
左脳から右脳にアプローチすることが、非常に有効なのです。
関連記事
-
-
集中を阻むのは「準備の悪さ」
集中力を瞬時に発揮するためには、何らかのスイッチが必要です。 記録を競うスポーツ …
-
-
言霊。声霊。
忘れられないことばというのがあります。 言った本人は、単なる会話の流れで、何の気 …
-
-
「仕事を舐めれば、仕事に舐められる。」
少し前のこと。 生徒のひとりが、 「先輩にデモの仮歌を頼まれて、 昨日レコーディ …
-
-
夢のチカラ
「こんなことができたらいいな。」 「こんな風になれたらいいな。。」 毎日のように …
-
-
ぶっ壊すことを恐れない。
CMの作詞のお仕事を依頼されたときのことです。 某大企業のCMの歌詞を書かせてい …
-
-
「話すためのボイトレって、何するんですか?」
「話すためのボイトレって、一体何するんですか?」 一般向けのボイトレセミナーや講 …
-
-
上達のキーワードは「イメージ力」
歌は、誰かに教われば上達するというものではありません。 もし、有能なトレーナーに …
-
-
ピッチの悪い歌が致命的な理由
音楽はピッチ(音の高さ)という概念があるから成立するもの。 どんなにリズム感がよ …
-
-
本番に強くなるマジックワード!?
「あんなにリハーサルうまく行ったのに・・・」 「どうして本番になると、いつもボロ …
-
-
限りなく「百発百中」を目差す
プロとアマチュアの圧倒的な違いは、 そのパフォーマンスに対する信頼度です。 人間 …
- PREV
- 「やる気」を引き出す3つの方法
- NEXT
- 「仕事に困らないミュージシャン」の3つの特性
