大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

自分が生きてきた時間を過小評価しない。

   

誰にでも、自分が取るに足らないと感じるときはあるものです。

傍からは、順風満帆に見えている人だって、

PCに顔を突っ込んで、
SNS上のキラッキラ活躍する友人、
知人の姿をサーフィンしながら、

あー、あたしって、しょぼいなぁ。
この人、かっこいいなぁ。。。と、

自分自身の力のなさにウンザリしたり、
頭打ちと感じられるキャリアにがっかりしたり・・・。

 

そうやって気持ちが弱くなっているときほど、
自分自身を激しくディスる人間に出会ったりもします。

思いあまって人に意見を求めれば、

とんちんかんな助言をされたり、
愛のない訓話をされたり。

そうやって、いろいろ気持ちが一周すると、

結局、自分以上に自分を理解できる人間なんか、
どこにもいない、ということが、
ますますくっきりとわかってきます。

 

「天は自ら助くる者を助く」。

小学校6年生のクリスマス、
サンタクロースから届いたカードに書かれていたことばです。

 

自分と向き合うことから逃げていては、
結局どこにも行かれません。

 

そんなとき、やるべきことは、
自分というコンテンツ、
自分のキャリアという資源の徹底的な棚卸し。

そして、それらに対して正統な評価を下していくという作業。

 

自分自身が生きた歴史、過ごした時間は、
どんなものにも代えがたい、自分自身の圧倒的な財産です。

誰にも奪えない。
誰にも見下したりできない。

「時間」というものの特別さ、大切さは、
絶対の絶対に不変だからです。

自分自身を、自分のキャリアを、
自分が生きてきた時間を、過小評価しないこと。

価値がないと思っていたようなことが、
思いがけない宝物だった、ということもあります。

忘れかけていた自信や自己愛を
取り戻すきっかけをくれたりもします。

 

答えは自分の中にしか見つけられないのですね。
いつだって。

◆世界初のヴォイトレ自己啓発小説、“Lennon〜ボクの声が叶えてくれたこと〜”、無料プレゼント中。詳しくはこちら
◆ ビジネスマンのためのヴォイトレ・ワークショップBizLab(ビズラボ) 開講!詳細はこちら
◆2019年7月7日(日)
MTLワークショップ in 鹿児島 vol.3『ボヘミアン・ラプソディー』開催!

 - Life, 夢を叶える

  関連記事

無価値感になんか負けないっ!

20代の終わりの頃、 洋楽コンプレックス、英語コンプレックスを払拭するために、 …

いい歌、うまい歌、好きな歌。

いい歌、うまい歌、好きな歌。 歌にはこの3種類があると、常日頃感じています。 大 …

起きて見る夢 vs. 寝て見る夢

常日頃、道に迷う若者たちに問いかけていること。 「ぜんぶ可能だったら、なにがした …

シンプルでもいい。複雑でもいい。「生きる」を楽しむ。

学生時代、小笠原の父島という島を、 友人たちと共に自転車を担いで訪れたことがあり …

「自分らしさ」を見出す3つの方法。

自分らしさや、自分の「売り」を探すとき、 頭の中で、ああでもない、こうでもないと …

多感なこどもたちにジョークは通用しない

小学生の音楽の授業のときの話です。 「ではこの曲を、誰かに歌ってもらいましょう。 …

酒とタバコと断崖絶壁

学生時代からバンドをやって、 学祭やライブなどで歌ったり、演奏したりしていた、 …

未来の自分を信じる~Singer’s Tips#29~

自分がオーディエンスだったら、 どんなシンガーを見たいか? どんな歌を聴きたいか …

「私の歌って、どうですか?」

「自分の歌ってどうなんだろう?」 歌う人誰もが一番知りたいのってそこなんだなと、 …

「好き」をどこまでも追いかける。

「好き」という感情くらい強烈なエネルギーを持つものはありません。 どんなに疲れて …