大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

うるさぁあああいっ!

   

数件先に、小さな公園があるせいか、
それとも、徒歩3分ほどのところに小学校があるせいか、
はたまた、そのコンビネーションが悪いのか、

夕方、下校時間頃になると、
小学校の中学年高学年あたりのこどもたちが、
奇声を上げながら、
我が家のまわりの路地という路地を縦横無尽に走り回ります。

追いかけっこでもしているのでしょう。

「きたぁ〜〜!!!」
「いたいたいたいたっ!」

人目をはばかるなどということばを、
おそらくはまだ知らないのか、

セーブする、などという芸当はできないのか、

とにかく全力で声を出します。

「ぎゃ〜〜っ!」と叫ぶ子もいます。

「あはははははは」。
時に、大きな笑い声もします。

 

簡易防音をしている私のレッスン室にまで、
声が飛び込んでくるくらいですから、
一体全体どんなでかい声を出しているのかと、
時にいらだったり、
うるさがったりしてはいますが、

いや。
正直なところは、嬉しいんです。

こんな時代でも、
あんな風に全身をつかって遊んだり、
自分の気持ちを表現したりするこどもが、
まだまだたくさんいるんだなぁと。

なんなら、外に出て、
「よしよし、君たち。もっとさわぎたまえ」
なんて言いたくなりますが、

そんなことをしたら、
どーせ、
「あそこの派手なおばちゃん、絶対おかしいから、
近づいちゃダメよ。」

と噂されてしまうのが関の山ですから、
ぐっと自分を抑えています。

 

さて。

先日、眼科の待合室で、それとは正反対の、
とっても嫌な光景を目にしました。

おかあさんが小学校2〜3年生の男の子を連れて、
眼科の受診に来ています。

男の子は、仙骨を思い切り倒して、
ソファの背もたれに寄りかかったまま、
ヒザの上にタブレットを乗せて、
完全に首をがくんと胸の方に落とし、
うなだれたような状態で、延々とゲームに興じています。

あらあら・・・あんな姿勢してたら、大変なことになるのに・・・。

そんな風に思った次の瞬間、
男の子は、どうやら首が疲れるようで、
激しく、何度もぐるぐると首を回します。

首を回し終わると、またしても、ゲームです。

その間、おかあさんはスマホに夢中。
一瞬たりともこどもを見ません。

老婆心でございましょうか・・・
私、そんな2人が心配で、目が離せないまま、
15分くらい観察してしまいました。

しかし、結局、その親子、診察室に呼ばれるまで、
そして、診察から帰ってきてからも、
おなじ姿勢、おなじ行動をし続けていました。

 

何度かね、
「おかあさん、オタクの息子さん・・・」
と、立ち上がって注意しようかと、真面目に考えました。

まぁね、江戸っ子なんで、おせっかいなんですよ。
そして、姿勢オタク、カラダフェチなんで、
ああいうの、恐ろしくって見てられないんですよ。

 

でもね、

結局、それは余計なことだと、自分を押しとどめました。

求められない意見を言うのは傲慢というもの。

だからこそ、社会レベルで、
姿勢やカラダの教育、
ヴォイトレをきちんとやっていかなくちゃいけないなと。

啓蒙活動にいそしまなくっちゃなぁと。

私のブログやメルマガなんて、
無力な、ちっちゃなものだけど、
それでもちゃんと、伝えるべきことは伝えなくちゃねと。

そんなことを思う今日この頃です。

【MTL Online Lesson12 12月生の募集スタート!】
時間や場所の制約なく、繰り返しレッスンできる【MTL Online Lesson12】 。12月生の募集は25日まで。詳しくはこちらです。

【”ヴォイトレ365″ 毎日配信中】
365日間、声とヴォイトレを語り倒します。
バックナンバーも読めますので、ご登録がまだの方はぜひ、こちらから。

 - Life, カラダとノドのお話

  関連記事

「変化」を恐れずに生きる

10代の頃は、10代のうちに死にたいと思っていました。 10代が一番美しい。 穢 …

仕事中毒=「超人病」が、カラダと心を破壊する

ワーカホリック。 日本語で言うと、仕事中毒。 常に仕事をしていないと、または、そ …

芸を磨く。

近年、お仕事の関係で、 さまざまなお芝居にご招待いただきます。 たくさんの役者さ …

「本を読もう!」

「本読んでる?」 なんだか国語が通じないなぁ、と感じる生徒に出会うと、 思わず言 …

大きな波を引き寄せる

音楽の仕事には、大きな波のようなものがあって、 来るときには、ど〜〜っと来て、 …

生きるって、信じることなんだ。

何年くらい前のことでしょうか。 世界の舞台で活躍した、某有名シンガーとお話をする …

声が不調な時に自分にする12の質問

「なんか、ここ1ヶ月くらい、ノドの調子が悪くって、声がよく出ないんです。 練習し …

「情報過多」なのではなく、「思考過多」。

毎日、ものすごい量の情報にさらされています。 朝、PCを立ち上げ、webを開いた …

年齢を重ねることは「変化」であって「劣化」ではない。

「今さら」、「この年で」、などとということばを聞くたびに、 本当にいらっとします …

「好き」を極める。

「好き」にもいろいろあります。 なんとなく好き。 どちらかと言えば好き。 結構好 …