大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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パラレルワールド

      2022/12/25

今朝、目が覚めた瞬間に、
ふと、渋谷のスクランブル交差点のようすが、
フラッシュバックしました。

こどもの頃から何回降り立ったかわからない渋谷の駅。
人が多すぎて、騒音がすごくて、いろんな匂いがして、
買い物や待ち合わせで行かなくちゃいけないとき以外、
好んで出かけたい街だったわけではありません。

それでも、今朝、
なぜか、あの喧噪が妙に懐かしく、
そのスクランブル交差点から、
連想ゲームのように、
いろいろな人や、場所や、物に、
次々と思いを馳せました。

マルキューやマルイ、パルコにSeibuに東急、
Loftにハンズにイシバシに・・・
ライブハウス、コンサートホール、アパレル、タワレコ、
スポーツショップ、コスメショップ、ギフトショップ、ドラッグストア。。。

物と人であふれたあの街で、
デートしたり、お買い物したり、打ち合わせしたり、
仕事したり、お食事したり・・・

行くたびに「なんでこんなに人ばっかりなの?」とか、
「工事だらけで歩きにくい」とか、
「雑然としてて美しくない」とか、
言いたいことを言ってきたけど、
あぁ、私、渋谷という街に、
ものすごくお世話になっていたんだよな、と思えて。

そんな連想に、何日か前、テレビで流れた、
もぬけの空のスクランブル交差点の光景が重なって、
妙に悲しい、寂しい気持ちになったのでした。

 

昨日、第9期のMTL12を秋まで延期することを決定して、
ちょっと、落ち込んでいたからかもしれません。

つらいのはみな同じ。
いや、私なんか、全然大変じゃない。

完全終息まで1年とか2年かかるとか言われているけど、
私は信じない。
きっと、大どんでん返しがくる。

いや、よしんばそうでなかったとしても、
あくまでも、どこまでも、
ポジティブに、
今、できることを全力で、ひとつひとつ、
コツコツ積み重ねていけば、きっと、
「うっそぉ」ってくらいあっさりと、
苦しい時を通り過ぎているわよね。

 

それでも、今朝頭をよぎったかつての渋谷に、
一体私はいつまた、行けるのだろう?

いつになったら、
「・・・ったく、人ばっかりで・・・」と悪態をつきながら、
両手にお買い物袋を抱えて、
るんるん街を歩けるんだろうと思うほどに、
なんだかどんどん寂しくなりました。

 

パラレルワールドという、SF的発想があります。

瞬間、瞬間に分岐していく、
別の可能性、別の選択肢をたどる、
今この世界とそっくりの、
そして、ちょっとだけ違う宇宙が、
同じ時間軸を並行して、いくつも走っている。
そんな考え方です。

なにか、好ましくないことが起きた時、
私は、パラレルワールドを思い描く癖があります。

もし、あの時、別の選択肢をたどっていたら。。。

別の宇宙では、なにもかもがうまく行って、
私は完全に満足して暮らしているのだろうか?

そう思い巡らせながら、
さまざまな選択肢をたどっても、
「すべては起こるべくして、起こる。」
という結論にたどり着くこともしばしばあります。

しかし、世界で15万人もの人が亡くなることとなった、
この忌むべきウィルスの存在を、
「起こるべくして起こった」なんて、認めたくない。

今、この瞬間に、別の宇宙で、
誰かがワクチンを発明しているかもしれない。

誰かがウィルスの弱点を見つけ出しているかもしれない。

あっという間に免疫が広がって、
コロナなんか怖くないよ〜と言っているかもしれない。

そんな空想を広げるだけ広げて、
また明日からも、ポジティブに、
前を向いて駆け抜けます。

■ヴォーカリストに必要なトレーニングのすべて。MTLのオンライン12。いつでもどこでも何度でも学べます。

 - MISUMIの日記&メッセージ

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